「小さい財布」や「薄い財布」など、衝撃的な小ささや薄さのコンパクト財布を作っている雑貨ブランドです。
特に最近ではキャッシュレス化に伴い、コンパクト財布が一気に普及してきました。
そしてその先駆けとなったブランドの一つこそアブラサスです。
わたし(財布のJG)は以前、アイデア財布の製作を試みたことがあります。ちょうどその頃にアブラサスの広告を見かけ、「なんやこの財布は!?」と驚いたことを今でも覚えています。
凄い財布ですが、どのような人がアブラサスの財布を生み出したか、知る人は少ないでしょう。
そこで、本記事でアブラサスについてまとめました。
疑問
- Abraus(アブラサス)ってどんな財布があるの?
- お値段は?
- アブラサスの評判や口コミは?
- そもそもアブラサスってどんなブランド?
- 品質は?
- どこでお得に買えるの?
では、さっそくの回答です↓
【写真つき】アブラサスの常識破りのコンパクト財布
まずはAbrasusの革新的な財布を4つピックアップしました。
どれも斬新です。コンパクト財布がなぜ流行したか、理由が見えてくるでしょう。
小さい財布 (11,950円)
2011年に誕生した「小さい財布」
「現金とカードが入ることを前提とした財布」の中で面積において「世界最小」を目指して設計されています。
その完成度は10年以上経った現在でも完璧の一言です。(アブラサス 小さい財布|レビュー)
公式オンラインショップ(スーパークラシック)|小さい財布薄い財布 (14,950円)
2009年に登場した最初のAbrasusの財布がこの「薄い財布」カードと小銭入れが重ならない構造を採用したパイオニア。
「キャッシュレス」や「ミニマリスト」といった言葉がいまほど浸透していない時代に誕生しています。
必要最低限の現金とカードを”薄く"持つことに特化した財布で、発売当初から今まで爆発的な人気を誇ります。
まさに「薄い」コンパクト財布の原点にして頂点です。(アブラサス 薄い財布|レビュー)
公式オンラインショップ(スーパークラシック)|薄い財布薄い長財布 (13,750円)
カード6枚とお札を「薄く」収納できる革命的な「薄い長財布」
収納時の厚さはわずか7mm。ジャケットにスッキリと収納できるスマートメンズ向けの財布です。
公式オンラインショップ(スーパークラシック)|薄い長財布小さい小銭入れ (6,100円)
必要最低限、999円分のコインを収納できる「小さい小銭入れ」
どちらかといえばキーホルダーに近いかもしれません(笑)
財布がこのような形状になることが驚きです。
公式オンラインショップ(スーパークラシック)|小さい小銭入れご覧いただいたように、エキサイティングでエキセントリックな財布ばかりです。
事実、Abrasusはキャッシュレス決済が普及する前からコンパクト財布界を牽引してきたリーディングブランドです。
それまでの「二つ折り財布」、「長財布」といった思考が停止された状態に一石を投じたブランドです。
まさに原点にして頂点。
わたしも変化のない財布の形状に関して疑問をいただいていたため、リスペクトしているブランドです。
アブラサス【価格】アブラサスの財布は10,000~20,000円
さきほどピックアップした財布以外にも、多数の財布(雑貨もあります)をアブラサスでは取り扱っています。
これは多様なライフスタイルに合わせて製品のラインアップをそろえた結果でしょう。
実際、人によっては鍵を財布に収納したい人、そして小銭を全く持ち運ばない人もいます。アブラサスではこれら一人一人のニーズに合わせた製品を提供しています。
ここで、簡単に製品ごとに持ち運べるものとその価格を整理しました↓
財布の種類と価格
- カード、コイン、お札、鍵を収納したい→薄い財布(14,950円)
- カード、コイン、お札を収納したい→小さい財布(11,950円)
- カード、お札、鍵を収納したい→キャッシュレス財布(15,000円)
- カード、お札を収納したい→薄いマネークリップ(9,900円)
- カード、お札を収納したい→薄い長財布(13,750円)
- コイン、鍵を収納したい→小さい小銭入れ(6,100円)
アブラサスの財布は総じて1万円前後から2万円以内。(ただし同じモデルの財布でも使用するレザー素材によって値段は変わります)
そして忘れてはいけないのがアブラサスの財布はジャパンメイドであること。
裁断、漉き(すき)、縫製、コバ処理、すべて国内の熟練の職人さんによる安心品質です。(※PCリュックなどは海外製)
アブラサス【評判】アブラサスはAmazonでは星4.5の超高評価
斬新、高品質、そしてリーズナブルなコンパクト財布だけど、実際の口コミはどうなの?と気になる方も多いでしょう。
どうやら心配は必要なさそうです。
なぜか?
「小さい財布」はAmazonで星4.5、「薄い財布」はAmazonで星4.4とそれぞれ超高評価。
どちらも星4以上の評価をした人が9割近くにのぼります。
口コミをチェック
また、レビューにある口コミも一部まとめてみました。
プラスな口コミ
- 日本製のしっかりした作りで安心できる
- コンパクトでポケットに入っていても気にならない
- 慣れるといざという現金も十分に使いやすい
- 整理にぴったりで気持ちもすっきり
- 革が上質で見栄えがいい
- 軽量で身軽に出かけられる
マイナスな口コミ
- 二つ折りや長財布と比べると使いにくい
ご覧のように、やはりコンパクトなサイズ感に満足している方が圧倒的に多いです。
加えて、日本製の質実剛健の品質も高く評価されています。
マイナスの口コミ
一方で、これまでの長財布や二つ折り財布と比較したとき、使いにくくなっているという意見もありました。
コンパクトさを追求した財布のため、現金の使いやすさが劣ることは間違いなさそうです。
ただし、ほとんどの人は「慣れると使いやすい」と口コミしていることに気がつきます。
キャッシュレス決済が普及する中、良いものを身軽に持ち運び、必要なときだけ現金で支払いたい人にはぴったりの財布といえるでしょう。
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Abrasus(アブラサス)とは
ここまで読んでいただき、アブラサスがエキセントリックな財布を多数そろえたブランドであることがわかりました。
しかし、私たちのような21世紀の情報強者は「良いモノをリーズナブルな価格」というだけで購入しても満足できません。
そんなモノは今の時代にありふれています。
やはりお金を払うからには、その製品が完成したストーリーが知りたいところです。
アブラサス 誕生のストーリー
そして大丈夫です。わたしが以前アブラサスで財布を購入した際、財布の成り立ちは徹底調査しています!
なので、ここからアブラサスがどんなブランドなのか解説します。
まずは簡単に要約しました↓
abrAsus(アブラサス)とは
2009年に南和繁(みなみかずしげ)氏が設立した株式会社バリューイノベーションが展開するアイデア雑貨ブランド。
それまで思考が停止していた「財布」ジャンルに「コンパクト財布」という旋風を巻き起こします。
多様なコンパクト財布を早い時期から世に広めたパイオニアとも言えるでしょう。
ミリ単位の試行錯誤を重ねた製品は、発売から10年以上経った今でも揺るぎない人気を誇ります。
また、全ての商品に他社には無い「一工夫」が見られることもポピュラーな要因の一つ。
abrAsusは常識に捉われない「アイデア」を販売しているブランドです。
アブラサスの設立者「奇才」南和繁
では、アイデアあふれる斬新なコンパクト財布はどのように誕生したのでしょうか?
この答えはAbrasus(アブラサス)ブランドの社長、南和繁(みなみかずしげ)氏を追うことで見えてきます。
その前に、読者の皆さんに一つ質問です。
あなたは一つのことを追求するタイプでしょうか?
あるいは
たくさんのことに挑戦していくタイプでしょうか?
どちらかが良くてどちらかが悪いという意味ではありません。
たくさんのことに挑戦した南氏
適正や考え方に基づく傾向であり、知ることで自分のキャリア形成に役立てられる思考アプローチです。
ちなみにもし後者であれば、南氏と同じかもしれません。
というのも、南氏もたくさんの挑戦の末にアブラサスの財布を生み出しているからです。
おそらくキャリアのはじめは財布の製作は全く想像もしていなかったと思います。
渡米した学生時代
それでは、学生時代から追っていきます。
まず、南氏は映画の勉強のためにロサンゼルスの大学に進んでいます。
そこで映画の勉強と経済学に打ち込んだそうです。
残念ながら映画方面で結果を出すことができず、ビジネスマンの道を進むことになります。
キャリア構築
そして大学卒業後はロサンゼルスで米金融大手で営業マンになります。
さらに営業マンとして数年の実績を積んだあとは、日本に帰国して複数のキャリアを積みます↓
積み上げたキャリア
- 総合商社で戦略立案
- 事業会社で飲食店やアパレル事業の立ち上げ
- ウェブプロデューサー
- ベンチャーキャピタリスト
ご覧のように、目まぐるしくキャリアをシフトさせていることが分かります。
それもそのはず、南氏はやりたいと思ったことはなんでも取り組んだそうです。
転職が簡単な若いうちにたくさんの経験を積み、「これが楽しい」と熱くなれるものをたくさん探し続けることに重点を置いたそうです。
あくまで"自分"がどう感じるか
この発想は米国で大学を卒業されたからこそ出来ることかもしれません。
私なんかは、「一つのことを長く続けろ」と言われて育ち、結果的に自発的な「楽しい」をどこかに置いてきてしまいました。
完全に道に迷った感じすらしています(苦笑)
そして起業
そして南氏はキャリアを形成したのち、楽しいことを仕事にするため、自分が働く会社を自分自身でデザインすることにします。
このような経緯で、アブラサスブランドを運営する会社「株式会社バリューイノベーション」が2009年にに立ち上がります。
ここでも"自分"がどう感じるか
ここまで見ただけでも、南氏の「自分の人生を生きている」様子が伝わってきます。
渡米という大きな挑戦の末、挫折も経験されているようです。
しかし、南氏はどうせ生きるなら今を「楽しく」しようとしています。
「安定」より「楽しい」ことを探りながらのキャリア形成と起業です。
もともと断捨離もしており、家族でマレーシアに住んでいたりと、生き方自体が斬新です。
常識を超えたアイデア製品が生み出される理由がわかりますね。
アブラサスの財布誕生ストーリー
ちなみに起業した当初はwebサイト製作の受託業務や飲食業会のコンサルティングを行っていたそうです。
そんなあるとき、財布製作に挑戦します。実は学生時代から財布の厚みが気になっていたようです。
アイデアを周囲の人にシェアしたところ、評判は上々。
そもそも財布の形状は30年以上のあいだ、全く変わっていないことが気になっていたそうです。
薄い財布のデザインを開始
であれば、自分が財布というものを全く知らなかったと仮定したとき、どのような形状になるのかを0ベースから考えはじめたそうです。
最初はボール紙で薄い財布を試作します。
そして東急ハンズに行き、実演販売していた女性に革の扱い方を教わり、革で試作を繰り返す日々。
ちなみに、家での作業は妻にうるさいと言われ、駐車場で試作を重ねたそうです!
起業の苦労
起業家の苦労がにじみでているエピソードです。
また、わからない分野でも自分が良いと思ったものを実現していく姿勢がすごいです。
南氏はもともと新しいことに挑戦する生き方を癖にしてきたからこそ、財布作りにも挑めたのでしょう。
爆発的ヒット
試作を繰り返して30回以上。
ようやく形状は決まるものの、異質な財布形状のため、製作を請け負う職人さんが見つからなかったそうです。
ですが、ここでも何とか粘り強い問い合わせの末、四国の工場で製作にこぎ着けています。
そして粘り強い行動力の結果、はじめて売り出された「アブラサス 薄い財布」。
2009年9月にGoogle AdWordsのみという宣伝の中、月間で90万円も売り上げたそうです。
さらにその翌年には1600万円の売り上げに及んでいます。
ヒット商品のオンパレード
驚異的な売り上げが話題となり、百貨店でも取り扱いたいという声がかかるようになります。
その後も「Abrasus 小さい財布」、「薄い名刺入れ」、「すわるパンツ」など数々のヒット製品を生み出します。
コラボアイテム多数
最近ではインフルエンサーのローランド氏とのコラボレーション財布「ミニマリスト財布」も手がけています。
また、そもそもアブラサスは雑貨ブランドです。財布以外にもアイデア鞄やパンツも販売しています。
その勢いは止まることを知りません。
ホテルも運営
今ではなんと、プライベートホテルの運営にも力を入れています。
それが「abrAsus hotel Fuji」です。
贅沢な1日1組限定で施設を貸切りスタイル。
リッチな空間で富士山を見ながら薪割り、サウナの焚付け、そしてちょっとした料理体験ができます。
日常とはかけ離れた空間で普段はできない体験をしながら、身体を「科学的」に休ませるためのホテル。
プライベート空間でシンプルに「生きることを楽しむ」ために持ってこいのホテルのようですね。
わたしもいつか行ってみたいものです(もちろん、お金に余裕が出来たらね!苦笑)
アブラサスは削ぎ落とすの意味
ところでabrasus(アブラサス)とここまで連呼してきましたが、「どんな意味やねん?」と気になる方も多いかと思います。
調べたところ、ラテン語で「掻き落とす」や「削ぎ落とす」を意味するそうです。
また、潤滑のために「油を指す」ことを意味してのブランド名の命名でもあるようです。
つまり、「無駄を取り除いた、日常生活を円滑に進めるための物を作りたい」という南氏の想いが込められています。
ブランド名を知ったうえで、商品を改めてみるとまた違った印象をうけます。
必要のないものを削ぎ落とし、わかりやすい機能性を表現した商品が多いことに気がつきます。
直感的に"分かる"からヒットした?
よく色んなメーカーが「ものづくりにこだわった」という言葉を耳にします。それはその通りかもしれません。
しかし、主観的で曖昧な表現です。
どこをこだわったかユーザーに伝わらなければ意味がありません。
その点、アブラサスは「小さく」、「薄く」と言った見る人に衝撃を与える形で製品が出来上がっています。
ヒットを重ねてきた理由はここに潜んでいる気がしますね。
【買える場所】ネットショップでポイント還元
ここまで読んでいただき、「アブラサスの購入、ありかも!」と思って頂いた読者の方に、製品が買える場所をまとめると、
ずばり、実店舗とネットショップがありました。
ちなみに実店舗は新宿、東京駅、大阪、そして名古屋にあります。
どこも週数回の4時間営業のお店ばかりなので行く前にお店が営業しているか確認しましょう!
近くにお店がない方、そして時間に余裕がない方はオンラインショップもあります!
最安値でポイント還元もあるため、おトクでオススメです↓
詳細はこちら【まとめ】自分らしく生きるという選択
たくさんの素晴らしい製品を展開しているアブラサスですが、創業から少数精鋭にこだわっているそうです。
可能な限り固定費を下げ、少数の社員でやりたいことをやっていくことに重きを置いているのです。
生活も会社の運営も製品も、全て身軽に楽しく生きることを大切にしている結果でしょう。
ところで、南氏の財布の製作ストーリーやキャリアを知って肩の荷が下りたという人も多いのではないでしょうか?かく言うわたしもその一人です。
abrAsusのメッセージ
特に日本は組織人として生きることを半ば強制される教育システムです。多くの人はそれで良いのかもしれません。
しかし、ストレスを抱えながら生きている人も多いのが現状でしょう。
そんな中、南氏の生き方はたくさんの挑戦や冒険を応援しているように映ります。
南氏は商品や会社経営を通して常識ではなく、常に自分の感覚や考えを最優先させています。
それでも上手く生きていけることを証明しています。
"自分らしさ"を応援
自分の「やりたいこと」、「後悔しないこと」が大切だと。
常識なんて関係ない。
結局は「自分」対「世界」。楽しんだもの勝ち。
Abrasusの製品が本当に特別な理由は、「自分らしく楽しく生きろ」という南氏のメッセージが乗っているからなのかもしれません。
アブラサス