大人のメンズ向け高級革アイテムの候補として、必見のレザーブランド、GANZO(ガンゾ)。
財布は全て、高級レザー素材を使用した最高水準の作りです。
醸し出されるクラシカルなテイストから、メンズに絶大な人気を誇ります。
わたし(財布のAG)も財布の販売経験があるのですが、ガンゾのセンスには常に刺激されてきました。
本記事ではそんなガンゾの財布やブランドについてまとめてます。
疑問
- GANZO(ガンゾ)ってどんな財布があるの?
- 財布の価格帯はどれぐらい?
- 評判は?
- そもそもGANZOってどんなブランドなの?
- 品質は?
- どこで買えるの?
では、さっそくの回答です↓
財布はハイエンドの極致
GANZO(ガンゾ)のテイストを直に感じていただくため、財布を4つピックアップしました。
THIN BRIDLE(シンブライドル) ファスナー小銭入れ付き長財布 (42,900円)
今では定番となった高級革のブライドルレザー。
ガンゾはこれらの素材にいち早く目をつけ、設立当初から製品ラインアップに取り入れてきました。
ガンゾでは、英国にある創業1900年の老舗J&E セジュイック社のブライドルレザーを使用しています。
濃く深みのある色合いが特徴で、使い込むほど円熟した味わいがでてきます。
SHELL CORDVAN 2(シェルコードバン2) 小銭入れ付き二つ折り財布 (74,800円)
ブランドの顔ともいえるSHELL CORDVANシリーズの二つ折り財布。
1905年に米国で設立されたホーウィン社の最高級シェルコードバンを使用しています。
美しく重厚に光る艶はコードバンの頂点ともいわれます。
Minerva Natural(ミネルバナチュラル)ZIPパース (14,300円)
レザーにイタリアのバダラッシィ・カルロ社のミネルバ・ボックスを使用しています。
伝統的なバケッタ製法でなめされたレザーは味わい深い経年変化が楽しめます。
シンプルなデザインに刻印されたブランドロゴが抜群のセンスです。
コンパクトなサイズ感もキャッシュレス時代にぴったり。(レビュー記事)
GUD2(ジーユーディー2)ZIPパース (24,200円)
こちらは別のコンパクトサイズの財布。きめ細かく、やわらかい生後6ヶ月以内の子牛の皮(カーフ)を使用しています。
イタリア、コンチェリア・グイティ&ロゼリーニ社製のタンニンなめしレザーでヴィンテージのような仕上げ感が魅力。
他社には見られないこだわり抜かれたレザーは唯一無二です。(レビュー記事)
ご覧のように、ガンゾは高級な雰囲気が漂う上質な財布をそろえています。
これは国内の熟練の職人さんが、最高品質のレザー素材を商品へと昇華しているためです。
ただ見ているだけで神経を引き締める緊張感あるインプレッション。
「純正」の商品は自然と男を引き上げます。
【価格】財布は40,000~50,000円が平均
高級素材を使用し、匠の技術で製作されているGANZO(ガンゾ)の財布です。となると、やはり気になるのがお値段です。
そこでGANZO(ガンゾ)の財布価格を種類別に大まかに分類してみました。
価格帯
- 長財布 25,300~275,000円
- 二つ折り財布 24,200~209,000円
- 小銭入れ 12,100~77,000円
公式オンラインショップを見てみると、レザー素材としてクロコ、リザード、シェルコードバンを使用したモデルがもっとも高価です。
どれも世界トップの品質で希少価値もあるため、結果的に需要も高いのでしょう。
そして国内製のコードバン、ブライドルレザー、サメ革、イタリアンレザーなど、一流素材を使用した財布は40,000円~50,000円台以内にまとまっている印象でした。
コンパクト財布がお手頃!
特筆すべきは、コンパクトサイズの財布です。長財布や二つ折り財布とくらべ、作業工程も少なく、レザー素材の使用面積も小さくなります。
30,000円以内で購入できるものも多数で、お手頃のイメージでした。
総じて言えることは、ガンゾは妥協のないモノづくりを売りとしていることです。
ラグジュアリーブランドゆえに、需要の高さがうかがえました。
【評判】本物思考の財布
ここまでくると、GANZO(ガンゾ)の評判が気になります。
やはりガンゾの知名度は、海外のハイブランドと比べてわずかに落ちるという口コミを見かけます。
統計結果はありませんが、肌感覚としてこれは正しいでしょう。要因はたくさんあると思います。
その一つにブランドの主張方法が挙げられます。
例として、一般的なハイエンドブランドは派手なロゴを大きく全面に押し出した商品が多数あります。
その方が「誰にでも」わかりやすいからでしょう。
GANZOから滲み出る本物の良さ
一方、ガンゾの商品には少し異なった主張を感じます。
言葉で表現するなら「モノ」を見れば良さが伝わる清良なイメージです。
ひけらかす訳ではなく、上品な雰囲気から「良さ」が心地よく伝わります。
日本製らしい本物のモノづくりを体験したい方に向いているブランドと言えるでしょう。
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【レビュー】GANZO|ミネルバナチュラルZIPパース【シンプルでセンス抜群!!】
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GANZO(ガンゾ)とは
ここからブランドGANZO(ガンゾ)について深掘りしていきます。
まずは要点のみを拾いたい方に向け、要約しました。
GANZO(ガンゾ)とは
GANZOは創業100年以上の歴史をもつ株式会社AJIOKAが運営するレザーブランド。
創業から長い年月かけて培われた高い技術、そして世界中から厳選された高級レザーを使用し、ハイエンドの革製品を扱っています。
製品の随所に見られるネン引き、コバ処理、ロゴ、そして曲線美がクラシカルな雰囲気を作り上げています。
直営店舗は表参道、銀座、六本木、大阪心斎橋と繁華街にのみ立地。
日本製のメンズ向けブランドとして、名実ともにハイエンドのポジションを確立しています。
GANZO(ガンゾ)の百年の歴史
GANZO(ガンゾ)は株式会社AJIOKAが運営するレザーブランドです。現社長は味岡将平(あじおか しょうへい)氏になります。
株式会社AJIOKAの初まりとなる、「味岡順太郎商店」は1917年2月16日(大正時代)に設立されました。
東京都中央区日本橋で、皮革小物類の製造卸売業としてスタートしてます。
生地の問屋をしていた味岡平三郎氏が独立し、子供の順太郎の名前をつけたことが社名の由来のようですね。
味岡商店(旧会社名)はその後、イブ・サンローラン、ジバンシィなどのビッグブランドとライセンス契約を行いながら、良質な製品を作り続けていきます。
日本の高度経済成長を築き上げてきたエリートビジネスマンが、味岡商店で作られた製品を使ってきたことが想像できます。
100年以上の歴史を持つ会社ならではの、唯一無二の「格」を感じさせますね。
GANZOの立ち上げ
そして1999年、味岡儀郎(あじおか よしろう)氏らによって、株式会社AJIOKA(現会社名)のオリジナルブランド「GANZO(ガンゾ)」が立ち上げられます。
高いクオリティの商品は瞬く間に人気を集めました。
本物思考をもつエリート層の熱狂的な支持により、破竹の勢いで業績を伸ばしていきます。
2008年に表参道本店、2021年には銀座舗を出店。
今となっては国内ブランドでは珍しいラグジュアリーブランドとして不動のポジションを確立しています。
こちらの記事で読んだのですが、今後の展望として現社長の味岡将平氏は海外展開にも力を入れていくそうですね!
品質維持のための厳しいルール
ところで、「最高品質のモノづくりってどんなもの?」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?
わたしも全く同じ疑問を抱いたため、徹底調査しました。
すると、GANZO(ガンゾ)のものづくりは職人泣かせと言われるほど、作業工程も多く、徹底されていることを別記事で読みました。
厳しいルールで高い品質を維持
記事を要約すると、品質維持のため、独自のルールを設けているそうです。
例えば、革の裁断面のコバは手間暇がかかる手磨きを採用しています。
面を均一に整えることで、どの角度からも美しい仕上げとなっています。
また、別の例として、ガンゾではカード段の縫製にも厳しいルールが。
段と段の間を糸がまたぐような縫製を施すとき、縫い穴が段の縁部分に来てしまうとカードの出し入れ時に革切れが起きやすくなってしまいます。
そこで段の端を避けるため、ミシンのピッチ調整を細かくして縫うことが定められているそう。
この丁寧な職人技が財布の寿命を大きく引き伸ばします。
GANZOの意味は「いいね!」
ところでブランド名「GANZO(ガンゾ)」についてですが、非常に重厚感のある良い響きです。
ポイント
一般的にタイトルに「濁音」と「ン」が入っていると名前として成功しやすいと言われます。
どういう理由で名付けたか気になりませんか?
イタリア語が由来
実は、イタリアのフィレンツェのスラング言葉で「いいね!」という意味のようです。
GANZOを立ち上げた味岡儀郎(あじおか よしろう)氏が響きを気に入ってブランド名に決めています。
でもどこで味岡儀郎氏はこのスラングを知ったのでしょうか?
わたしの予想ですが、その答えは味岡儀郎氏のルーツにあると考えています。
というのも、実は味岡儀郎氏は料理人を目指してイタリア修行をしていたそうです。そのときに知った言葉なのかも知れません。
ちなみに味岡儀郎氏は六本木にイタリアン・レストラン「リストランテ・オステリア」も開業し、料理本も出している多才な方です。
話は脱線しましたが、「GANZO(ガンゾ)」というブランド名は、男らしいブランドイメージにぴったりの名前であることが伺えました。
【買える場所】店舗/百貨店/ネットショップ情報
GANZO(ガンゾ)の店舗は表参道(本店)、銀座、六本木、そして大阪にあります。
おしゃれで上質な空間のため、ただ商品を見て楽しむのもありでしょう。
また、全国の百貨店にもガンゾの商品は置いてあります。
お近くに店舗が見当たらない場合は、ガンゾの公式オンラインショップがオススメです。
【まとめ】百年の歴史を築いた品質を武器に
この記事を通して、
「なぜ運営会社の株式会社AJIOKAが百年以上にわたって事業を継続できたか」
を、わたしなりに少しだけ理解できた気がしました。
これは、商品、ブランドコンセプト、そして会社の理念に潜む一貫したメッセージに気がつけたからです。
ガンゾの一貫したメッセージ
例えば、本記事でも紹介した素晴らしい財布。
どの財布を見ても、「厳選された素材」そして「職人さんによる良質な手仕上げ」が前面に押し出されていました。
次は、製品やギャランティカードに刻印されたガンゾのロゴを確認してみます。すると、英語でこのように刻印されています↓
"This product will bring you eternal pleasure"(この製品はあなたに永遠の喜びをもたらす)
さらに、GANZO(ガンゾ)ブランドを運営する株式会社AJIOKAのホームページを見てみると、以下のような記載がありました↓
私たちの根幹をなしているのは、創業からの長い年月をかけて培われたモノづくりの高い技術と、革製品の専門家としての経験です。
品質の高さという普遍的でタイムレス(永遠)な価値と、新しいスタイルの追求というファッションの本質とを、同じ時代に生きている多くの人々に向かって発信していきたいと考えています。
株式会社AJIOKA ホームページ
既に気がついた方もいるかもしれませんが、商品、ブランドコンセプト、そして会社のメッセージ、どれを見ても、一貫した世界最高水準のモノづくりを謳っています。
そしてこの高品質のレザー商品こそ「タイムレスな喜びや価値をもたらす」ことを主張しています。
ここまで妥協のない品質を、長年に渡って誇るブランドは他にないでしょう。
クオリティの高い財布を求めている方には、ガンゾが最高の選択になりそうです。