オシャレで個性的な財布が売りの人気レザーブランド、m+(エムピウ)。
そのエムピウのミニ財布、「straccio goat(ストラッチョ・ゴート)」を5年ほど前に購入しました。
以来、ちょっとした外出のときに使用しているお気に入りの財布になったので、この機会にレビューしました。
オススメな人
- 驚きの小ささの三つ折り財布が欲しい
- 薄さい財布でシルエットを崩したくない
- 柔らかなゴートレザーを存分に楽しみたい
- キャッシュレス決済の保険として現金を少し持ちたい
- ちょっとした外出時のセカンドウォレットとして
やはり一番の売りはその小ささで、ズボンの前ポケットに収納できてしまうサイズ感がとにかく嬉しかったです。
柔らかなレザーに心から癒されたい方にイチオシのアイテム。
筆者プロフィール
数十種類のコンパクト財布を使用し、比較検討している財布のJGです。
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エムピウ解説|蔵前の人気でおしゃれな財布
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【仕様】
エムピウ straccio goat(ストラッチョ・ゴート) の仕様
価格 | 4,950円 |
カラー | ブラウン、ブラック、キャメル、レッド、ネイビー、グリーン、ダークブラウン |
サイズ(cm) | 縦6.8×横10.2×厚み1.5(公式サイト) 縦6.7×横10.0×厚み1.1(実測値) |
重さ | 30g(公式サイト) 30g(実測値) |
素材 | タンニンなめし山羊革 |
最大収納目安 | 紙幣15枚、カード7枚、硬貨25枚 |
合うシーン | カジュアル |
対象ユーザー | メンズ・レディース |
【外観】革の質感を活かしたシンプルなデザイン
「straccio goat(ストラッチョ・ゴート)」の外観はとにかくシンプル。
もちろん”シンプル"と一言でいっても、たくさんの意味合いがあります。
「straccio goat(ストラッチョ・ゴート)」に関して言えば、構造の無駄を極限まで省き、さらにゴートレザーの風合いをそのまま活かした天然由来のシンプルさ。
ゴート(山羊)レザーのシボ感あふれる柔らかな質感を存分に味わえました。
あらゆる角度からチェック
初見だとゴートレザーを畳んだだけに見えるシンプルな外観。
緊張を解くゴートレザーの凹凸のシボ感が伝わる質感です。
お札10枚、小銭15枚、カード5枚いれて厚みはわずか22ミリ。
三つ折り財布でシルエットを崩さないこの薄さは嬉しいポイント。
一見すると、財布には見えません。たった4枚のレザーパーツから出来上がっていました。
元建築家、村上雄一郎(むらかみ ゆういちろう・エムピウ創設者)氏ならではの奇抜な想像力によるデザインです。
straccio(ストラッチョ)はイタリア語で「端ぎれ・ぼろぎれ」の意味です。
文字通りの外観でありながら、オシャレな雰囲気が漂うのはまさにエムピウ・マジック。
ICカードと比較して分かる極小のサイズ感。
レザーの風合いを邪魔しないためでしょうか・・・ロゴは小さく刻印されていました。
【デメリット】決して使いやすい構造ではない
極小でオシャレな「straccio goat(ストラッチョ・ゴート)」。
当然ながらデメリットもありました。
それがエムピウ公式オンラインショップにもあるように、「これだけでもひと通り使えるよね」というギリギリのラインでまとまった使い心地。
具体的に見ていきましょう↓
【開け方】上下の方向だけ注意
見慣れない形状ということで、開け方から説明します。
まず開いたときにこぼれないよう、上下に注意してホックボタンを外す必要があります。
開くとカードポケットとコインポケットが見えました。
カードは5枚収納
そしてカードポケットの説明です。
小銭入れのフラップを閉じたまま(小銭がこぼれ落ちないように)、カードを取り出すのが正しい使い方でしょう。
収納力の方は最大でも5枚で、一見すると少なめ。
ただ実際に使ってみると、これがキャッシュレス時代にピッタリでした。
私のカードラインナップ↓
- 交通系ICカード
- キャッシュカード
- クレジットカード
- 保険証
- 運転免許証
たまにカードが引っかかる
ちなみに、しまうときはホックボタンが邪魔でカードが引っかかってました↓
なので、カードは後ろから収納するのがオススメです↓
【小銭入れ】充分な使用感
そして小銭入れです。
これは意外にも20枚入り、現金派でも満足の収納力。
特別「見やすく取り出しやすい!」わけではないですが、いざという時に充分な使用感です。
【お札入れ】お札の滑りが完璧
最後が三つ折りに収納するお札ポケットです(※折りグセがつきますが、自販機が読み込まないことはありませんでした)
こちらもワイドな作りで、計15枚のお札が入りました。
特筆すべきはゴートレザーの裏側(床面・とこめん)を使用していること。これにより、お札の滑りは完璧でした。
【使い勝手のまとめ】
小ささが売りの財布となると、たいてい使い勝手がひどいイメージ。物によっては現金を取り出すのが億劫になります。
が、見ての通り「straccio goat(ストラッチョ・ゴート)」は小さいながらも無難にまとまった使い心地。
個人的には、やわらかな革によって柔軟な動作が可能なところが気に入ってます。
キャッシュレス決済の補助としては使うにはこれで十分ですね。
【品質】素材を活かしたシンプルな作り
ところで、「straccio goat(ストラッチョ・ゴート)」のシンプルでありながら、オシャレな雰囲気。
何がこの空気を作り出しているか気になりませんか?
わたしは、m+(エムピウ)ならではのメリハリある作りによるものだと考えています。
「素材を最大限に活かしつつ、締めるところは締める」
このエムピウ流の作りを見ていきましょう↓
【革】癒されるゴートレザー
エムピウ公式サイトでも紹介されていますが、「straccio goat(ストラッチョ・ゴート)」は肩肘張らない”癒し"が感じられる財布です。
レザーの色合いとシボ感に癒され、触るとふんわりとした柔らかさ。
もちろん、山羊の革といえば、バツグンの耐摩耗性。
購入してから5年ほど経過しましたが、いつまでも変わらない風合いが楽しめています。
床面
裏側(床面・とこめん)は線維が絡まっており、フワフワとサラサラを混ぜ合わせた「フワサラ」な肌触り。
ゴート(山羊)という温厚な生物の生態を、レザーを通して楽しめている気がしました。
切り目仕立てのコバ
一般的な財布は革の裁断面をコバ処理してキレイに仕上げますが、↑
「straccio goat(ストラッチョ・ゴート)」は敢えて皮革の持ち味を生かす仕上げ(切り目仕立て)↓
レザーの天然な風合いを最大限に引き出しています。
【作り①】無駄を省いた究極の作り
この財布の縫製箇所はわずか6辺。
それでいながら、財布としての機能を果たす見事な構造。
例えば「外側の革を長く」そして「内側の革を短く」し、財布のスムーズな開閉を実現していました。
縫製箇所を減らすことでレザーの風合いを消すことなく、さらに故障リスクを低減させた作り。
デザイナーの村上雄一郎(むらかみ ゆういちろう・エムピウ創設者)氏が丈夫さを追求した結果でしょう。
【作り②】負荷の大きい場所に丈夫な縫製
徹底した無駄の排除の一方、耐久性が求められる箇所には丁寧な作り込みが見られました。
たとえば、負荷がかかる場所↓
二重縫いが採用され、丈夫な作りが見られました。
また、レザーを重ねて厚みを持たせる工夫により、ボタンがしっかりかしめてありました↓
【まとめ】素材と工夫の結晶
m+(エムピウ)は、村上雄一郎(むらかみ ゆういちろう)氏が2001年に立ち上げたブランドです。
大学卒業後は一級建築士の仕事をしていたものの、合わない部分を感じてレザーの世界へ飛び込んでいます。
そして日本に妻子をおいてイタリア修行をした後、苦労の末、ブランドを軌道に乗せています。
そんなエムピウのこだわりは、なんと言っても厳選されたレザーと斬新な機能性。
今回れビューした「straccio goat(ストラッチョ・ゴート)」にもそのこだわりが随所で見られました。
特にレザーの良さを活かしたストラッチョ(イタリア語で端ぎれ・ぼろぎれの意味)のセンスに感銘を受けます。
素材としてレザーをここまで活かしたコンパクト財布は他に類を見ません。
柔らかなレザーに心から癒されたい方にイチオシのアイテムです。
【買った場所】
わたしは「straccio goat(ストラッチョ・ゴート)」を公式オンラインショップから購入しました!↓
ご注意
2021年6月より、straccio goat(ストラッチョ・ゴート)に代わり、革のシュリンクと色味が強めのstraccio goatⅡ(ストラッチョ・ゴートⅡ)が販売されています。
ちなみに、エムピウの実店舗は蔵前にあります。都営浅草線蔵前駅から徒歩5分の距離でした。
おしゃれな雰囲気のため、近くに来た方は足を運んでみるのをオススメします!
【類似品】ほかにオススメの三つ折りコンパクト財布
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