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今ジャパンブランドの財布が熱い理由

21世紀の今、競争は激化し、モノがあふれています。というか、あふれすぎて選び放題ですね。

わたし(財布のJG)も財布の販売経験があるのですが、財布市場もあらゆるメーカーが入り込んでました。

この混沌とした状況ですが、財布は「ジャパンブランドを選ぶこと」、

これこそ最もお得だとわたしは考えてます。

その理由を偏見も交えて(笑)まとめました。

注意

この記事は考えがまとまりきってない、ロジックも十分でない、荒削りな文章です。

こういう視点も無くはないのかもな〜〜程度に読んでいいただければ幸いです(汗)

ジャパンブランドの財布は高品質

まず、いまの国内ブランドの財布への熱意は凄まじいものがあります。

キャッシュレス化が進む中、各社とも凌ぎを削っており、すばらしいコンパクト財布が多く誕生しています。

クラウドファンディングも要因

クラウドファンディングを通し、個人の方でも簡単にアイデアを実現できるようになったことも競争が激しくなった要因でしょう。

とくに、ユーザーに寄り添う品質の高い財布作りに関して、ジャパンブランドの右に出るものは無いと感じてます。

ポイント

もちろん、世界中で硬貨と紙幣のサイズが違うので、日本のお金には日本製の財布が良いという理屈もあります。

ですが、これだと海外ブランドでも国内で企画・生産しているものもあるため、説得力に欠けます。

そこで、かなり個人的な経験に基づいてしまいますが、私なりにジャパンブランドの財布に価値を感じる理由をまとめました。

わたしは次の二つの経験から国内ブランドの財布、ひいては日本人のものづくりに絶対的信頼を置いています。

  1. わたしの機械系エンジニアとしての経験
  2. 財布メーカーさんから教えて頂いた「財布作り」の経験

順を追って説明します。


1.わたしの機械系エンジニアとしての経験

わたしは機械系エンジニアとして国内外のプラント設備で働いてました。

そこで、日本、アメリカ、オーストラリア、フィンランド、英国、中国、フィリピン、インド、ネパール、バングラデッシュ、リトアニアなど、多様な国の労働者と仕事しました。

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総じて言えることは、仕事の丁寧さに関しては、日本人が突出していたこと。

全ての外国人労働者が雑で、全ての日本人労働者が丁寧であったと言う訳ではありません。

しかし、割合として日本人が突出していました。


日本人の仕事への意識

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例の一つとして、機械の部品交換のシーン。

外国人が行う場合、単純に「交換」が目的となります。

もちろんそれで良いのですが、日本人が行う場合、それに付加価値をつけます。

交換する箇所以外の状況確認や部品の取り扱いの繊細さ、作業場の整理整頓まで、随所で徹底していました。

日本人の仕事の方が手間もかかって大変ですが、機械の長期的な保全に優位でしょう。


仕事に対する意識の差はどこから?

では、なぜこのような差があったのでしょうか?

もちろん、理由はいくつかあると思います。

が、わたしなりの結論として、雇用形態が影響していたと考えています。

日本の終身雇用制度とは異なり、海外の雇用は契約制。


外国人にとって仕事は契約

この契約社会の外国人労働者にとって、「仕事とは契約書に沿ったことを、契約期間中に行うこと」が最も大切。

契約書に違反すると、契約を解除される可能性があります。

ので、契約書を重視することは当然でしょう。

その反面、契約に明記されてないことは疎かにする傾向がありました。

となると、仕事も機械の長期的な保全が目的ではなく、契約に沿った内容を達成することが目的に入れ替わります。


日本人は仕事を長期目線で考える

一方、日本人は終身雇用の労働形態であることから、会社組織と一心同体。

評価や責任も長期的かつ全体最適で考える必要が出てきます。

同じ社内に属し続ける以上、仕事の評価は将来にわたって付きまといます。

結果、仕事に「丁寧さ」が加わっているように感じました。


日本人の仕事への意識はどこも共通か

これは私が実際に経験したプラント設備での経験です。

が、終身雇用制度は日本の会社のほとんどが採用しています。

となると、機械現場に限らず、財布作りの工房でも同様の丁寧な仕事が期待できるのではないでしょうか。

実際、知り合いの財布メーカーさんから日本の財布作りの方が丁寧なことを伺ったことがあります。


2.財布メーカーさんから教えて頂いた「財布作り」

わたしは以前、財布メーカーさんに、

「同じ素材や器具を使用した場合、それでも海外の安価な財布とジャパンブランドで何が違うんですか?」

と聞いたことがあります。

答えの一つとして教えていただいたことが、「仕上がりのクオリティー」。


安価な海外製の仕上がり

例えば、海外の安価な二つ折り財布を購入すると、置いた時に綺麗に閉じないことがあるそうです。

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各部パーツのわずかな長さや厚みの調整誤差が、ゆがみを生むのです。

綺麗に閉じないからといって財布として使えない訳ではありませんが、長期的な使用を視野に入れた場合、縫製に負担がかかり、必ず故障につながります。


安価な海外製が雑な理由

海外の安価な財布が雑な仕上がりになる原因として、設計段階の緻密な調整の無知からきているそうです。

日本の職人さんはこの肝心な調整に関して豊富な経験と知識をもっているため、仕上がりが雑になることはありえないとのこと。

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以上、わたしの機械現場での経験や財布メーカーさんから伺ったお話を紹介させていただきました。

総じて、日本人の仕事の「クオリティー」の高さが見て取れたかと思います。


海外ブランドも魅力的

さきほどは、いくつかの観点からジャパンメイドのクオリティーの高さに関して説明しました。

かといって、海外ブランドの全てがジャパンメイドより劣っているという訳ではありません。

とくに海外のハイブランドの財布に関しては、ハイクオリティーで魅力的な財布が多数あります。

また、大衆向け海外ブランドの財布なんかは、ファッションセンスで秀でています。

品質やコストパフォーマンスはそれぞれのブランド戦略にあるため、簡単に語ることはできませんが、わたしも海外ブランドの財布は好きで所持していました。

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海外ブランド財布の短所

もちろん短所もあります。

大衆向け海外ファッションブランドの財布は、ファッション性を重視するあまり、財布の機能性に注力した商品が少ない印象です。

つまり、ユーザー視点に立った道具としての「財布」への創意工夫があまり見られません。

以上、海外ブランド財布の傾向を長所と短所を交えて説明しましたが、とにかく大人気であることは間違いないですね。


海外ブランドがもたらす弊害

ここからは完全に私個人の持論ですが、今後も海外ブランドに大きく市場を譲ることは危険だと考えています。

その前に、そもそもブランドビジネスは超複雑です。

海外のビッグブランドを商社がライセンス契約で請負、国内市場を調査しながら国内で企画・生産し、連携しながら共に成長してきた側面があります。

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しかし、今や海外ブランドもノウハウを蓄積し、生産拠点の脱日本を果たしました。

海外工場で生産し、日本にもってきて販売しているブランドも多くなっています。

海外ブランドはオシャレというイメージを植え付け、認知度さえ上がってしまえば日本の工場は用済みということでしょう。

もちろん、海外ブランドが日本市場を育てた努力は見逃せません。

そして全ての海外ブランドがこのような戦略をとっている訳でもありません。

ですが、このまま海外ブランドに市場を譲り続けると、二つの問題が生じます。

ポイント

  1. これまでブランド品を請け負っていた日本の工場はどうなるのでしょうか?財布に関していえば、国内の革小物メーカーは年を追うごとに衰退しています。
  2. 消費者が海外ブランドに支払うお金は当然ながら海外企業の利益です。日本円の流出を意味しており、日本経済にとってはマイナスです。


1.日本の工場の衰退問題

海外の安価な人件費で勝負できない国内の工場は衰退し続けています。

国内の革小物メーカーが完全に消滅すると、これまで培われた技術は失われます。

更なる新技術が生まれる可能性も消滅すると同時に、日本のアイデンティティが忘れら去られることを意味します。

ポイント

実際、国内の某有名なめし業者は、過去に倒産しかけるほどの経営危機におちいっていたと聞きました。


2.日本円の海外への流出問題

海外ブランド製品の購入により得られるメリットは大きいです。

知名度の高い海外ブランド品を持つことは自信にもつながります。

時として仕事のやる気アップにもつながるでしょう。

コミュニティ次第では、帰属意識をもてたり、共通の話題としてコミュニケーションツールになります。

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ですが、海外に日本円が流出することは日本経済にとってプラスになりません。

他者から植え付けられたイメージだけで購入の選択をすることはリスクを伴っていることが分かります。


日本ブランドを今こそ育てるチャンス

そんな中、わたしはこの問題に向き合いたいと考えています。

先ほどの二つの問題を解決する方法の一つとして、日本ブランドの育成にあります。


ユニクロが良いお手本

ユニクロが良い例でしょう。

「ヒートテック」や「エアリズム」といった新素材の開発は東レと共同して国内で行っています。

そして生産は中国や東南アジアの安価な労働力を使用。

まさに先端技術は国内で行い、生産は安価な海外で。

結果としてユニクロブランドのもつ販売力で国内どころか世界へ飛び出し、貴重な外貨を稼ぐ企業へと成長しました。

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革小物製品に関しても、ユニクロと同じように国内の高い技術力で開発を行いながら、海外で生産を行う手法が合理的といえそうです。

欲をいえば、企画・製造・販売まで一貫して行うジャパンブランドの育成が理想的です。

商品の値段は高くなるものの、その価値を正しく伝えることができればブランディングに有利。

国内の高い技術力をもつ職人さんの育成も安定するでしょう。

このように、ジャパンブランドを育てるだけで複数の問題は解消されます。

繰り返しになりますが、逆に育てなければ、それだけ日本の伝統や技術といった資産が失われ、経済損失にも繋がるでしょう。


国内レザーブランドも海外進出中

補足ですが、私はレザーブランドに関しても日本に十分なチャンスがあると確信しています。

例として土屋鞄製造所が挙げられます。

さらに(すべて自社工場ではないですが、)PORTERも。

世界全体で見ると、まだまだ規模は小さいですが、すでに海外でも愛用者が多いブランドになっています。


【まとめ】今がラストチャンス

今回この記事をまとめた理由ですが、

「日本経済の成長が低迷して、10/20/30年だ」と聞きながら私のような世代は成長しました。

そして私たちのような世代も「何か日本に貢献できることは無いだろうか」と考えながら、仕事をしてきました。

その中、明らかに「日本の良さ」を随所で確信してきました。


ジャパンブランドをみんなで育てる

海外プラント設備で働くかたわら、財布を販売した身として、ジャパンブランドを育て、海外で勝負できるブランドを作っていくことも一つの重要な目標に感じています。

まだまだチャンスタイム!

まずは私たちが好みのジャパンブランドを見つけ、購入して応援してくことも大切でしょう。

以上、駄文になりましたが、今こそジャパンブランドの財布が熱く、応援すべき理由でした!

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