「ハンモックウォレットって使いにくいの?使いやすいの?」
実際のところ、どうなのか?
このシンプルな疑問に答えを出すため、財布のデザイン経験があり、コンパクト財布コレクターの私(財布のJG)がカルトラーレの"ハンモックウォレット"をレビューしてみました。
オススメな人
- 小銭・お札・カードが取り出しやすい財布がほしい
- ビジネスシーンにふさわしいデザインが好ましい
- 薄いコンパクト財布でスタイリッシュに決めたい
- キャッシュレス決済と併用して現金を使いたい
- 日本製の失敗のない品質がほしい
- 新しい物が好きで、独自の挑戦を体現した財布が欲しい
いきなり結論ですが、慣れると抜群の使いやすさでしたね。
ほかの財布とは全く異なる設計思想で、斬新な挑戦を体現しているところが最高にわたし好み。
人生において「挑戦」を忘れたくない全ての人にチェックしてもらいたいコンパクト財布です!
ハンモックウォレットのカルトラーレ【仕様とラインアップ】
ハンモックウォレット の仕様
価格 | 15,290円 |
カラーバリエーション | ブラック、ブラウン、グリーン、キャメル、ブルー |
サイズ(cm) | 縦9.3×横8.2×厚み1.9(公式サイト) 縦9.9×横8.5×厚み1.6(実測値) |
重さ | 60g(公式サイト) 58g(実測値) |
素材 | 表地:クロムなめし牛革 裏地:合成皮革 |
最大収納目安 | 紙幣15枚、カード6枚、硬貨20枚 |
合うシーン | ビジネス、スマートカジュアル |
対象ユーザー | メンズ・レディース |
【外観】クールな外側|奇抜な内側
まずはデザインの感想から。
奇抜な内側の構造とは反対に、外観は意外にもシンプルでカッコ良かったです。
もちろん、手に持てばキャッシュレス時代に完璧なコンパクトさ。
レザーには天然牛革が使用され、ビジネスシーンにも使える高級感でした。
あらゆる角度からチェック
いろんな角度からチェックしました↓
角ばったデザインがクールな雰囲気を作り出し、ビジネスシーンにもピッタリ。
正面から見るとよく分かる落ち着いた牛革のカッコよさ。オフの日の服装にもマッチする上品な色合いです。
お札10枚、コイン15枚、カード6枚を入れて厚みはわずか27ミリの薄さ。ポケットにスッキリ入り、シルエットが崩れません。
社会人として身だしなみに気をつかう自分としては、このスタリッシュに決まる感じが嬉しいポイントでしたね。
そしてお待ちかね。奇抜な内部のハンモックデザイン。
常識を無視した独自性バリバリの設計で、新しい価値を提案した数少ない財布に感じました。
使い心地は次章でご紹介します。
ロゴは控えめなアクセントになってました。ちなみに「Cartorae(カルトラーレ )」とは、イタリア語で「航海日誌」を意味します。
「人生という船旅に欠かせないアイテムになって欲しい」という製作者からの粋なメッセージが由来のブランドネームです。
【使い勝手】二つ折り財布と徹底比較!
コンパクトで上質な外観を確認できたところで、気になる使い勝手をご紹介。
正直に言うと、使いはじめた当初は「これは慣れが必要だな!」と感じましたね。
ですが、使い続けて1週間ほど経ったころ・・・気がつけば完全に自分のモノに。
工夫のない従来の二つ折り財布と比べると、ハンモックウォレットの使いやすさは際立ってました。
【説明書】分かりやすい!
使い方ですが、商品箱に分かりやすい説明書が付属↓
なので、誰もが使いこなせるギミック。
一応ここでも使い方を記しておきます↓
まず、ロゴを手前にしながらホックボタンを外し、財布を開きます。
とても簡単。
【小銭入れ】見やすく取り出しやすい
すると、最初に見えるのが(象徴的な)ハンモックのような小銭入れ↓
一般的な二つ折り財布の小銭入れ
従来の二つ折り財布の小銭入れと言えば、せまくて深いポケット型がほとんどです。
目的の小銭はなかなか見つからないし、取り出しもひと苦労。
ハンモックウォレットの小銭入れ
一方のハンモックウォレットですが、
ご覧のように、小銭入れのサイドのフラップが開きます↓
完全に開くと、小銭入れがポケット型から平に。
簡単な動作で、抜群の視認性と取り出しやすさです。
もちろん、小銭入れの裏地はすべりにくく、コインがすべってこぼれ落ちることもありませんでした。
【お札入れ】あれ!?お札入れも凄くない?
このハンモック小銭入れの後ろにお札入れがありました。
個人的には、このお札入れこそ、今まで使ったコンパクト財布の中で最も使いやすかったです。
公式サイトでも、「圧倒的にコインが取り出しやすい」をうたっているハンモックウォレット。
なので、この結果にはわたしも驚きました(笑)それでは具体手に説明します↓
一般的な二つ折り財布のお札入れ
まず、二つ折り財布のお札入れはポケット型です。
入ってるお札が見にくいし、目的の紙幣も取り出しにくい構造。
ハンモックウォレットのお札入れ
ところが、ハンモックウォレットのお札入れは、
左手の親指でお札を押し出し、右手で目的のお札を選別できる構造でした。
両手でお札をさばく感覚は極上体験。
この使い心地、まさに異次元。
余談ですが・・・
この使いやすいお札入れを実現するため、お札入れには独自のストッパーが見られました↓
目立たないものの、こういった全く新しい発想で機能を実現させる工夫には感服しますね。
【カード入れ】つまみ出しやすい工夫
最後のカードポケットですが、お札入れの裏にありました。
カードポケットは計2つで、それぞれのポケットに3枚(合計6枚)のカードが入りました。
キャッシュレス時代に必要十分な枚数です。
もちろん、このカード入れにも工夫が。
一般的な二つ折り財布のカード入れ
たとえば、従来の二つ折り財布のカード入れは、
指をカードの下の隙間に強引に差し込み、つまみ出さなくてはなりませんでした。
急いでるレジだとこれが結構大変だったりします。
ハンモックウォレットのカード入れ
ハンモックウォレットのカード入れの場合、財布の端をスクイーズすることでポケットの口が開きました。
指はスムーズに入り込み、簡単にカードが引っ張り出せました。
これまでの「あ〜、カード引っ張り出すか〜」という気合いは一切必要のない使いやすさ。
【欠点】注意すべきことが2つ
ハンモックウォレットは「コンパクトなサイズ」で「最高の使い心地」を生み出した財布です。
はっきり言って、エッジがバリバリ効いた財布であり、完全にわたし好みでした。
とはいえ、「コンパクトなサイズ」と「最高の使い心地」を手にするため、使う上で2つほど注意すべきことがありました。
それが、
- 収納量は必要十分
- 財布を閉じるとき、折り目に小銭が来ないようにズラす
1.収納量は必要十分
使いやすさに気が取られ、無意識のうちに大きい収納量を誇ると錯覚してしまいますが、「ハンモックウォレット」はあくまで薄さとコンパクトさを意識したデザイン。
整理すると、
①「薄くコンパクトなサイズにまとめた」
うえで、
②「現金やカードを使うときには徹底したユーザー目線の使い心地」
を提案している設計思想です。
なので、現金やカードが入る量は、あくまでキャッシュレス時代に必要な量だけでした。
1.1. 最大でどれだけ入るか?
誤解して欲しくないのが、収納量が小さい訳ではないこと。
現金の使用機会が多いわたしでも十分で、現金やカードが入らなかった経験はりませんでした。
最大でどれだけ入るか試したところ、カード6枚、お札15枚、コイン20枚が上限という感じ(これ以上入れると、財布が閉じなくなりました)
1.2. 実際の使用感
ちなみに、私が入れていた6枚のカードは次の通りで十分↓
入れてた6枚のカード
- 交通系ICカード
- キャッシュカード
- クレジットカード
- 保険証
- 運転免許証
- (病院に行くときは診察券)
お札は15枚入るので、全く問題ありません。
コインは最大20枚ということで、一見少なそうに見えますが、これもまた十分でした。
なぜなら、見やすい小銭入れにより、「コインを見落として無駄なお釣りが増える」という事態がないからです。
ハンモックウォレットの「見やすく取り出しやすい小銭入れ」は、レジ前でスムーズなやりとりを実現させるだけでなく、コインを無駄なくやりとりするのにも一役買っていた印象でした。
1.3. 大容量の財布が欲しいなら
ここまで読み、ハンモックウォレットのキャッシュレス時代にピッタリの収納量に納得しつつも、
「ちょっと多めにカードや現金を入れておきたい」と感じた方もいるかと思います。
そういった方には、収納力で安心できる土屋鞄の「ディアリオ ハンディLファスナー」なんかがオススメですね↓
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【レビュー】土屋鞄のミニ財布|ディアリオハンディLファスナー
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2.財布を閉じるとき、折り目に小銭が来ないようにズラす
2つ目の注意点が、財布を閉じるときに、小銭入れを折り目からズラしておくことが挙げられます。
逆に、財布の折り目に小銭が来ると、財布がうまく閉じません。
また、小銭が重なり過ぎても厚みで閉じませんでした。
2.1. 対策
なので、小銭が折り目に来ることだけは避けるようにして、さらにコインが重なり過ぎないように、指でならしてから閉じます。
かなり詳しく説明したので、これを見て、「大変そう・・・」と感じた方も多いでしょう。
決して贔屓(ひいき)するわけではありませんが、実際に使ったみた感想としては、慣れてしまえば全く大変でもありません。
むしろ使いやすいメリットの方が際立っていました。
2.2. どの財布も無意識に対策している
そもそも、どんな財布でも無意識のうちに気を遣っていることがあります。
たとえば、一般的な二つ折り財布の場合、
- 小銭が見にくいので、少し振って見やすくする
- 開けるときにこぼれるので、角度を気をつける
などなど、言葉にしたら注意すべき点はいくつも出てきます。
ハンモックウォレットの場合、最高の使い心地と斬新なデザインのトレードオフとして、注意点が変わったのでしょう。
2.3. ハンモックウォレットがオススメな人
とはいえ、この変化が気にならない人と気になる人がいるかと思います。
わかりやすく言えば、食わず嫌いしない性格で、
- 独創的で新しい感覚や体験を好む
- 独自の挑戦を応援したい
こういった方にピッタリの財布と言えます。
2.4. 使いにくいんじゃないか・・・?
逆に、「使い慣れた定番」や「みんなと同じ」を好む方は、使いにくいと感じるでしょう。
これは好みの問題なので、とても自然なこと。
なんであれ、定番のデザインのコンパクト財布をじっくり探す方が良さそうです。
個人的なオススメとしては、JOGGOの「2つ折りミニ財布」や、土屋鞄の「ウルバーノ コンパクトコインパース」があります!
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【品質】職人仕上げでこの安さ
クールな外観と斬新な使いやすさが売りの「ハンモックウォレット」。
実は、東京の下町の職人さんが一つ一つ丁寧に作っているのも特徴です。
使い心地から仕上がりまで、どこまでもこだわり抜かれた逸品。
一切の妥協を排除した作りを見てみましょう↓
【革】耐久性の高いレザー
まずは革から。
ノーマル(メンズ、レディース)の「ハンモックウォレット」の素材には、牛皮をクロム鞣(なめ)しで素材の革へと加工した、クロムなめし牛革が使用されていました。
クロムなめしといえば、発色は良好。
使い込んでも変色は控えめで、上質な色合いをいつまでも楽しめますね。
グリップ力も良し
表面には硬めの肌触りの凹凸が見られました(高熱・高圧による型押し加工)。
これなら傷も全く目立ちません。
所感として、この凹凸がグリップ力まで高めていたように感じましたね。
ここまで考慮して素材が選定されていたとしたら、ものづくりへの情熱に脱帽です。
【作り】上質な仕上がり
革の次は仕上がりのチェック。
初見で感じたことですが、ハンモックウォレットはパーツの重なり方が独特で、縫製もなかなか大変そうでした。
ところが、目に飛び込んできたのは丁寧なステッチ。さすがは職人仕上げです。
どんなに素晴らしいアイデアも、それをキレイに形にできる職人さんがいてこそだとつくづく思いました。
一体感が美しいコバ塗り
とくに感動的だったのが、革の裁断面の美しいコバ塗り。
手間暇がかかった分、輪郭がスッキリと整い、なんとも言えない上質な雰囲気に仕上がってました。
「挑戦的な作り」に加えてこの「品質」。
これで15,290円というお得な安さ。おそらく原価率はだいぶ高めの財布だと思います。
【まとめ】購入したキッカケ
ハンモックウォレットを買ったキッカケは、わたしが財布のデザインをしていた頃に遡(さかのぼ)ります。
わたし自身も小銭が取り出しやすい財布の設計を試みたことがあり、プロフィールにも記したように、硬貨選別器つきの財布を試作しました。
しかしながら、わたしのアイデアは決して使いやすいものではなく、製品化には至りませんでした。
財布デザインで失敗した自分
そんな中、
「レジで小銭が取り出せずにもたつく人の姿が目に入った」
という似たモチベーションで製作されたハンモックウォレットを知ります。
「斬新さ」と「使いやすさ」は紙一重の違いであることを身を以て知っていた私です。
すぐにハンモックウォレットの口コミを調べていました。
【口コミ】星4.4|評価は良さそう!
AMAZON(アマゾン)での口コミをまとめてみると、以下の結果に。
110個の評価で星4.4(※2022年現在)
プラスな口コミ
- 慣れると小銭が取り出しやすい
- 機能的
- お札が折れない
- サイズがちょうどいい
- 小銭が必要以上にたまらない
- かっこいい
マイナスな口コミ
- 硬貨とカードを入れるスペースが足りない
- カードがあまり入らない
- 小銭がたくさん入るわけではない
- 谷の折り目に小銭が重なると閉じれない
【欠点】の章でもご説明したように、ハンモックウォレットはスリムなコンパクト財布として中身を最低限におさえるデザイン。
そのなか、大容量の財布だと誤って購入してしまった方は、マイナスの口コミを書いてました。
逆に、機能性・使いやすさ・コンパクトさ・デザインで購入した方の口コミは、大満足の声で埋め尽くされてました。
ミスマッチさえなければ高評価の財布ということで、購入を決意します。
【買った場所】
ネットで比較したところ、最も安く、対応も丁寧で、送料が無料なのは公式オンラインショップということで、即決。
ちなみに、小ささに特化した「ハンモックウォレット コンパクト」もカルトラーレでは揃えています。
が、小さい分、厚みが26mmとかさむため、厚みが19mmのオリジナル「ハンモックウォレット」をわたしはチョイス。
使いやすさに完敗
いざ到着したハンモックウォレットを試してみたところ、その使いやすさに驚愕。
「斬新でコンパクトでカッコいいし、現金がすげぇ取り出しやすいじゃん!」
財布をデザインしていた身として、ひどく落ち込みました(泣)
(ここを詳しく書くと長くなるので、これ以上は割愛します(笑))
ですが、落ち込むなかで、「やっぱり新しい発想の斬新な財布って良いな」って感じたのを覚えています。
やっぱり挑戦を体現したって凄い
なぜなら、似たような形状の財布はいくらでもあります。
もちろん、メーカーなりに革や作りにこだわったことを訴えていますが、それを理解できる消費者は少ないですし、使い勝手に大きな差を感じる方も殆どいないでしょう。
そう思ったからこそ、私もアイデアを駆使し、挑戦してみました。
「今までの財布とは明らかに違う価値を提供すること」
これこそ、本当に困難で意味がある挑戦だと信じていました。
「挑戦」する全ての方に
結果として、当時の自分は敗北。
ですが、ハンモックウォレットという挑戦を体現した財布に出会うことができました。
常識破りで、斬新で、新しい価値。
人生において「挑戦」を続けるすべての方に、是が非でもチェックしてもらいたい財布です。
オススメな人
- 小銭・お札・カードが取り出しやすい財布がほしい
- ビジネスシーンにふさわしいデザインが好ましい
- 薄いコンパクト財布でスタイリッシュに決めたい
- キャッシュレス決済と併用して現金を使いたい
- 日本製の失敗のない品質がほしい
- 新しい物が好きで、独自の挑戦を体現した財布が欲しい
【類似品】ほかにオススメのコンパクト財布
大胆な挑戦の末に誕生した「ハンモックウォレット」。
ほかにも素晴らしい変革をもたらした財布があるので、最後にご紹介します↓
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