英国製ブライドルレザーと、実力派ジャパンブランド「Cypris(キプリス)」の技術が合わさったコンパクトサイズのラウンドファスナー財布、
「コンパクトオールイン|ブライドルレザー&ルーガショルダー」を使用したのでレビューしました。
オススメな人
- 薄い財布でシルエットを崩さずに決めたい
- 定番のラウンドファスナータイプが良い
- 丈夫なブライドルレザーの財布が欲しい
- 品質に妥協したくない
- ビジネスシーンで使いたい
- 高級ブランドから選びたい
ファスナータイプならではの中身を収納できる安心感。そして大きく開くことによる使い心地。
キャッシュレス決済が中心のなか、カードや現金をおしゃれに持っておきたい方にコスパ最強(18,700円)の財布でした。
キプリス|オンラインショップ|コンパクトオールイン筆者プロフィール
財布コレクターのJGです。数十種類のコンパクト財布を使用してきました。過去に財布の販売経験もあります。
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【高級&超実力派】キプリスってどんなブランド?財布の評判と品質は?
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【仕様とカラーバリエーション】
コンパクトオールイン|ブライドルレザー&ルーガショルダー の仕様
価格 | 18,700円 |
カラー | ブラック、ブラウン、ネイビー |
サイズ(cm) | 縦7.5×横12.0×厚み1.8(公式サイト) 縦7.3×横12.2×厚み2.0(実測値) |
重さ | 85g(公式サイト) 86g(実測値) |
素材 | 表地:英国産タンニンなめし牛革(ブライドルレザー) 内側:ベルギー産牛革(ルーガ・ショルダー) 裏地:馬革 |
最大収納目安 | 紙幣10枚、カード8枚、硬貨24枚 |
合うシーン | フォーマル、ビジネス、スマートカジュアル |
対象ユーザー | メンズ |
4つのカラーバリエーション
- ブラック×ネイビー
- ブラック×レッド
- ダークブラウン×オレンジ
- ネイビー×ワイン
ビジネスシーンにピッタリ合う4色です。
わたしはシャープなブラック(外)×ネイビー(内)あるいは柔らかななネイビー(外)×ワイン(内)、このどちらにするかで悩みましたね。
結局、モノトーンの服装が多いので、ブラック(外)×ネイビー(内)にしました。
【外観】気持ちが引き締まるデザイン
「コンパクトオールイン」の最大の特徴は、素材に使われる重厚感ある英国製ブライドルレザーです。
買った当初は表面に「ブルーム」と呼ばれる白い粉(ロウ)が見えました。
これは牛革を丈夫に仕上げるために浸透させたロウが浮き出たもので、ブライドルらしい高級な風合いを演出。
まさに貴族たる英国紳士が好みそうな、上品で頼りになる立派な革です。
あらゆる角度からチェック
そんなブライドルレザーを使用した「コンパクトオールイン」をいろんな角度からチェックしていきましょう。
太めのステッチと濃い赤色のコバ(革の裁断面)が目立つ角度。
丁寧な仕上げで立体感がアップし、上質な雰囲気を作り出していました。
裏面。全ての無駄を省いたシンプルなデザイン。
見ていて飽きがこないし、どんなファッションも引き立ててくれるのが嬉しかったですね。
内側にはブルーの「ルーガショルダー」というナチュラルな風合いの革が使われていたことで、開いたときまでオシャレを堪能できました。
ちなみに大きく開くポケットが3つ、そしてスリットポケット2つが両端にありました。
信頼できるYKK製ファスナーで開閉動作はスムーズ。財布の中身をグルっとしっかり保持してくれるので、貴重品がこぼれ落ちる心配もありません。
高い技術力をもつ職人集団が在籍していることで知られる「キプリス」。
財布作りの分野で高く評価されているジャパンブランドです。そんなブランドの逸品をもつと気分も上々。
持ち運びも快適
一般的なラウンドファスナーの財布ですが、ファスナーのスペースがかさばり、サイズ自体が大きくなりがち。
キプリスの「コンパクトオールイン」は、ラウンドファスナータイプでありながら、小さいサイズにまとまっている点も嬉しかったポイント。
まずは一般的な二つ折り財布(11.5cm×9.5cm)と「コンパクトオールイン(12.0cm×7.5cm)」を比較してみます。
写真だとわかりにくいのですが、面積比で約18%「コンパクトオールイン」の方が小さくまとまっていました。
「コンパクトオールイン」は細身のため、片手で軽々と持ち運べるサイズ感。
重さも86グラムで、軽快な身体の動きが手に入りました。
お札5枚、コイン15枚、カード5枚入れて厚みは25ミリ。
なので、ジャケットの腰ポケットに入れてもシルエットが崩れません。
ズボンの後ろポケットにスッキリ入りました。
せまいポケットにも入るため、会社に着いたらカバンに収納しておけました。
【使い勝手】さすがはラウンドファスナー
ここまでで、「コンパクトオールイン|ブライドルレザー&ルーガショルダー」の上等な外観とコンパクトなサイズ感が確認できました。
ですが、小さい分、ラウンドファスナー財布としての使い心地が気になります。
ということで、詳細な使い勝手をまとめてます↓
結論から言えば、さすがはラウンドファスナー財布。総じて安定した使いやすさでした。
【小銭入れ】見やすく取り出しやすい
まずは小銭の使い心地ですが、ラウンドファスナー財布ならではの大きく開くコインポケットでした。
浅めのポケットのため、目的のコインが見やすくかつ取り出しやすかったですね。
コインも20枚は入ったので、収納力で困ることはまずないでしょう。
【カード入れ】オーソドックスで文句なし
カードは両側のサイドポケットに3枚ずつ(合計6枚)入りました。
フィット感にも余裕があり、取り出しもかなり簡単でした。
小銭やお札の量次第ですが、カードは最大8枚ほど入る感じです。
ICカードポケットも
財布の表面にICカード専用のポケット。
交通系ICカードで改札を通るときなんかに超便利でした。
【お札入れ】お札は三つ折りあるいは四つ折り
「コンパクトオールイン」はキャッシュレス時代に合わせて作られたコンパクト財布。
とはいえ、いざという時のため、最低限のお札も入れられました。
お札は三つ折り、あるいは四つ折りにすることですっぽり。
こんな感じでお札を並べるとスマートで見やすかったですね。
最大で10枚ほど入りました。
【鍵と領収書】文字通り”オールイン"
そしてキプリスの「コンパクトオールイン」は、商品名の通り、鍵を含めて全てが入りました。
チェーンも付いており、鍵も無くさないように収納。
鍵を別で持ちたいときは、チェーンを外せました。
わたしはチェーンを外し、カードポケット(6枚ほど)として使用してました。
カードがちょうど良く入ったので、マチの大きさもカードを入れることを想定した設計みたいですね。
もちろん領収書も入りました。
【品質】実力派キプリスの洗練された作り
1968年に創業以来、革製品を製作しつづけてきた株式会社石川によって設立された実力派の高級ブランド、それが「Cypris(キプリス)」です。
伝統的な革小物の製作技術でいえば国内トップクラス。
「コンパクトオールイン|ブライドルレザー&ルーガショルダー」でもそんなキプリスの誠実なモノ作りが確認できました。
使用されたレザーや作りを例に、具体的に見ていきましょう。
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【革①】ブライドルレザーが最高の相棒に
「コンパクトオールイン」に使用されているブライドルレザー。
もともとは馬具用として英国で誕生し、1000年以上の歴史があります。
ですが、その重厚なカッコ良さから、現代でも人気が絶えない高級革。
作るには非常に手間暇がかかりますが、耐久性と撥水性に優れていることから、実用性も高い革です。
ブルームの風合いを楽しむ
触れば滑らかでハリがあり、じんわりとした光沢感。
もちろんブライドルレザーといえば、表面にあらわれている白い粉状の「ブルーム」による風合い。
製造する過程でロウが入念に塗り込まれており、それが表面に浮き出てきたものです。
古めかしくも贅沢な雰囲気。まるで英国紳士になった気分。
ブルームは、布で拭き取って使用しても良し、拭き取らずに楽しんでも良し。
ちなみに、わたしは拭き取らずに楽しみましたが、服装に目立った付着はありませんでした。
濡れたら水分を拭き取るべし
さきほどのロウの塗り込みが、ブライドルレザーをより丈夫でしなやかにしているわけですが、これによって撥水効果も。
ただし、ロウが抜けると一気に水に弱くなるため、濡れた場合は乾いた布で拭き取るのが吉ですね。
ツヤの増す経年変化
もちろん革といえば使い込むことで見られる経年変化。
ブライドルレザーの場合、浸透していたオイルとロウが滲み出てくることで、ツヤが増していきます。
ブルームの風合いからワンランク上の光沢のある高級感へ。
将来が楽しみでなりません。
【革②】内側まで贅沢にレザーを使用
外側に使用されたブライドルレザーに続き、内側までこだわり抜かれたのが、「コンパクトオールイン」。
一般的な財布はコスト削減のため、内側にシャンタンなどの生地が使用されます↓
しかし、「コンパクトオールイン」を見ると、ベルギーで原皮から革へと鞣(なめ)された牛革、「ルーガショルダー」が使用されてました↓
牛のなかでも頻繁に動きがあった箇所がショルダー部で、革にはシワ模様が多く見られます。
ポイント
外側は「英国製ブライドルレザー」で落ち着いた印象をつくりながら、内側は「ルーガショルダー」で控えめなアクセント。
実力派ブランドのキプリスだからこそ可能な、フォーマルな遊び心に感じます。
ポケットの裏地には馬
ちなみにポケットの裏地は柔らかく滑らかな馬革でした。
どこまでも余念のない作り。
表側はブライドルレザー、裏側はルーガショルダー、裏地は馬革。
「革の髄まで楽しみ尽くせ!」と言わんばかりの豪華さです。
ここまでの豪華なレザーに続き、次からキプリスの美しい作りに焦点を当てます↓
【作り①】アートのようなコバ処理
まずは赤色に研磨されたコバです。
艶(つや)のあるキレイな仕上がりで、耐久性もアップ。
財布全体の輪郭も引き締め、ワンランク上の高級感。
「つい大切にしたくなる財布」とはこういう作りを指すのかもしれません。
【作り②】緻密な革漉き
革が重なる箇所は、極薄に漉(す)いているのが見て取れました。
繊細な職人さんの仕事。
想像するだけで鋭利な緊張感が伝わってきそうです(汗)
「良い仕事は奥が深い」。そんなことを教わっているような感覚です。
【作り③】緊張感ある縫製
そして、ふちに沿う太めのステッチと念引き(溝)がとにかく美しいですね。
さらにカードを入れる箇所には負荷がかかります。そんな場所には丈夫な縫製が見られました。
このどこを見ても隙がない、丁寧で気配りのある作り。
「魂は細部に宿る」
この言葉の通り、職人さんの思いが細部まで込められているからこそ、
キプリスの財布は不朽の名作になるのでしょう。
【デメリット】お札入れは慣れが必要
「コンパクトオールイン|ブライドルレザー&ルーガショルダー」は「Made in Japan」ならではの高い完成度の財布でした。
ただデメリットとして、お札を三つ折りあるいは四つ折りにして収納する必要がある点が挙げられます。
とくに、レジから出たらお札を畳んで入れる時間を確保する必要がありました。
このデメリットを許容できるかどうかが「コンパクトオールイン」を使いこなす上でのポイント。
デメリットは許容範囲?
ちなみに私は一日に一度は現金決済を利用しているのですが、お札の出し入れに慣れるのに一週間ほどかかりました。
とはいえ、極上のブライドルレザーの質感、しっかり中身を保持してくれるラウンダーファスナー、そしてキプリスの細部まで丁寧な作り。
これらを考えると、デメリットが気にならないほど満足感のある財布でした。
私よりさらにキャッシュレス決済が多い方の場合、お札の使用頻度はさらに下がるので、大きなデメリットにはならないでしょう。
お札の使い心地に妥協したくない場合
逆に、お札の使い心地に妥協したくない方の場合、他のコンパクト財布がオススメですね。
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【まとめ】小型ラウンドファスナーの底力
ラウンドファスナーの長財布といえば、安心の収納力と使い心地で大人気です。
コンパクト財布でもそんなラウンドファスナータイプが無いか探していたところ、キプリスの「コンパクトオールイン|ブライドルレザー&ルーガショルダー」を発見。
「コンパクトサイズのラウンドファスナーってどうなの?」
気がつけば、このちょっとした好奇心が購入のキッカケになってました。
【買った場所】
ということで、キプリスの公式オンラインショップから無料でラッピングやショップ袋をつけて注文。
お得な情報
ちなみに「購入」&「レビューの投稿」で、オリジナルのレザーケアクリームが無料でもらえます!
大満足の逸品
商品が届き、いざ使ってみると大満足。
ラウンドファスナー財布の使いやすさを損なうことなく、コンパクトサイズにまとめているキプリスの技術力に魅了されっぱなしでした。
お札の収納のみ慣れが必要でしたが、コインとカードの使い心地、そして安心できる持ち運びやすさに気分は上々。
さらに、英国製ブライドルレザーやベルギー製のルーガショルダーといった一流素材の風合いに癒されました。
何よりこの見惚れるカッコ良さ↓
今後は経年変化を楽しみにしつつ、しっかり使い込んでいきたいと思います!
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が、他の財布を見てみたいという方もいるでしょう。
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