カードポケットとファスナーポケットから構成される極薄の財布は、一般的にフラグメントケースと呼ばれ、そのスリムなデザインはキャッシュレス時代に大人気。
高い技術力を誇る革小物ブランド「Cypris(キプリス)」でも、同タイプの財布「マネーフラップ(L)」があるのでレビューしました。
オススメな人
- 財布にお札を真っ直ぐ入れておきたい
- シルエットを崩さずジャケットの内ポケットに入れたい
- お札・カード・コインのすべてが入れられる薄い長財布が良い
- 実績のある高級ブランドの財布が欲しい
- 品質に間違いのない日本製が良い
大人向けのエレガントなデザインでありながら、お札・カード・コイン、どれも取り出しやすい機能性。
薄さに妥協したくないものの、「使いやすい長財布をジャケットの内ポケットに入れておきたい」という方にハマる財布です。
キプリス|オンラインショップ|マネーフラップ(L)筆者プロフィール
コンパクト財布集めが趣味の財布のJGです。数十種類のコンパクト財布を使用し、比較検討しています。
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【高級&超実力派】キプリスってどんなブランド?財布の評判と品質は?
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【仕様とカラーバリエーション】
キプリス マネーフラップ(L) の仕様
価格 | 17,600円 |
カラー | ブラック×オレンジ、ブラウン×ライトブルー、グリーン×イエロー |
サイズ(cm) | 縦8.8×横17.5×厚み0.8(公式サイト) 縦8.8×横17.5×厚み0.8(実測値) |
重さ | 60g(公式サイト) 60g(実測値) |
素材 | 表地1:タンニンなめし牛革(ブライドルレザー) 表地2:クロムなめし牛革 裏地:レーヨンシャンタン |
最大収納目安 | 紙幣15枚、カード6枚、硬貨30枚 |
合うシーン | フォーマル、ビジネス、スマートカジュアル |
対象ユーザー | メンズ |
3つのカラーバリエーション
「マネーフラップ(L)」は、表と裏で色が異なるオシャレなデザインが特徴です。
片面は定番の3色(ブラック、チョコ、グリーン)で、もう片面がアクセントカラー(オレンジ、ライトブルー、イエロー)。
- ブラック×オレンジ
- チョコ×ライトブルー
- グリーン×イエロー
キプリス公式ショップの写真で見るアクセントカラーは明るく、少し派手に写っています↑
これが、なんとも言えない残念なポイント(総じてキプリスは見せ方がもったいないイメージ)
わたしの「ブラック×オレンジ」を見ると分かりますが、実際のアクセントカラーは写真で見るより色合いが暗く、落ち着いてました。
気になる色がある方は、写真の明るいイメージで失望せず、お近くの店舗で実物をチェックすることをオススメします!
【外観】スリムで大人なデザイン
自社工房にエリート職人集団をかかえるジャパンブランドのCypris(キプリス)。
基本と伝統に忠実なモノづくりはレベルが高く、業界でも有名です。
また、ほかでは見られない柔軟な発想によるクリエイティブな財布をそろえているのも魅力。
「マネーフラップ(L)」もまさにそんな魅力あふれる財布の一つでした。
あらゆる角度からチェック
まずはデザインを見ていきましょう↓
公式ショップの商品写真では無駄に明るく写っていましたが、実物は色合いが濃く、上質でオシャレ。
ビジネスシーンにもピッタリの落ち着いたエレガントな雰囲気でした。
正面から見ると、より赤の色合いの濃さが分かります。クロム鞣(なめ)し牛革なので、色合いが大きく変わってしまうこともありません。
いつまでも上質な発色が楽しめます。
財布の裏面にはブラックのブライドルレザーと、輝きを放つファスナー。
革が柔らかいので、ジャケットに入れても不快感はゼロでした。
ビジネスの妨げにならないのが”イイ"革アイテムの絶対条件。
横から見ると驚くわずか9ミリの厚み(最厚部)。
ジャケットに入れても「えっ!?財布入ってたの!?」と驚かれる薄さです。
裏地はシャンタンで、美しい光沢による高級感を演出。
高級ブランドならではの作り込まれた品質が嬉しかったですね。
シルバーのロゴでワンポイントが利いたデザイン。
エリート職人集団によるブランド。それが「Cypris」。
横には「MADE IN JAPAN」の文字。
まるでプロフェッショナルによって作られたことを証明しているかのような心地よい主張です。
【持ち運び】スタイリッシュ&健康的に
キプリス「マネーフラップ(L)」の真骨頂はその薄さ。
お札を折らずに収納できる大きめのサイズにより、カードや小銭を入れても薄さを維持。
シルエットが崩れずカッコよく決まるのは最高でした。
そしてジャケットを着ていないときなんかは、カバンのスリットポケットにスッと入れられたのもグッド。
折るのは控えるべき
一つ注意点として、財布が思いっきり折れたときは、革に目立つシワが入りました。
なので尻ポケットに入れるのは避けたいところ。
重さ
さらに重さはたったの60グラムで、仕事で疲れたときでも全く気になりません。
元気のある朝なんかは「一駅分歩いてみようかな!」と、怠惰な自分でも健康的な行動までとれました。
実際に使ってみると分かりますが、下手なダイエットアイテムよりよほど価値がありましたね(笑)
【使い勝手】極上の使いやすさ
「マネーフラップ(L)」は、「スタイリッシュなシルエット」と「快適な身動き」が手に入る財布であることが分かりました。
ただここまで薄いと、「中身の取り出しやすさ」といった財布としての機能面が気になります。
ですが、ご安心ください。
さすがは実力派のキプリスの作り。極上の使い勝手がそこにはありました。
【お札入れ】お札を折らずに収納!
まずはお札入れから見ていきます。
一般的な薄い財布はお札を折って収納し、手間がかかります↓
「マネーフラップ(L)」はお札を折らずにスッキリ収納↓
まさに、キャッシュレス時代でもお札を大切に持ちたい人に最適の財布です。
もちろん、お札入れをひらく手間もなく、視認性もバツグンでした。
ちなみに入れたお札はポケットにしっかり挟まれる構造で、意外にも滑り落ちることはありませんでした。
【小銭入れ】ワイドに開き、たっぷり入る
次は小銭入れの使い勝手。
さっそく、ファスナーから工夫が満載。
薄い財布にふさわしく、小さな取っ手が使われてました。
このファスナーを引くことで見えるワイドな小銭ポケット。
ポケット全体が見渡せ、コインの取り出しも超簡単でした。
ちなみにコインは30枚入りました。現金派でも絶対に困らない収納力です。
【カード入れ】キャッシュレスにピッタリの6枚
「マネーフラップ(L)」は、お札を折らずにしまえるサイズで作られてます。
これにカード入れの幅を合わせるため、カードポケットも独自の構造を採用してました。
まさにキプリスらしい工夫が詰まった4つのカードポケットです↓
日常でカードがポケットから滑り落ちることは一切なく、ちょうど良いフィット感。
ちなみに、カードは最大6枚入りました。
参考として、私のカードラインアップを紹介しておきます↓
6枚のラインアップ
- 交通系ICカード
- キャッシュカード
- クレジットカード
- 保険証
- 運転免許証
- (病院に行くときの診察券)
フリーポケットに領収書も
嬉しいことに、カードポケットにはフリーポケットもありました。
経費でとっておく領収書用にちょうど良かったですね!
ICカードも反応
これはコツですが、交通系ICカードは手前側左のポケットに入れるのがオススメ。
これでタッチもスムーズでした。
【品質】基本と伝統に忠実な作り
ところでCypris(キプリス)といえば、国内屈指の技術力をほこる革小物ブランド。
アイテムは自社工房の職人さんによって「巧く、早く、綺麗」に製作されています。
となると、作りに注目するのも楽しみ方の一つ。
「マネーフラップ(L)」も細かく見ていきましょう↓
【革①】2種類のレザーで柔軟に楽しむ
「マネーフラップ(L)」は表と裏で異なるレザーを使用し、二つの風合いが楽しめます。
その日に着用するジャケットや場面に合わせ、好みのレザーを上向きにして自分らしさを表現。
ただし、どちらのレザーも上質かつ実用的で迷います(汗)
【革②】重厚なブライドルレザー
まずブラックの面には、重厚なブライドルレザーが使われてました。
ブライドル(bridle)レザーとは文字通り、bridle(英語で馬の頭部に付ける馬具)という馬具に使用されている革が由来。
牛皮を手間暇かけたタンニン鞣(なめ)しにより、皮を素材の革へと加工しています。
さらにロウ引きすることで皮の繊維を引き締め、耐久性や耐水性までアップ。カッコ良くも実用的で、大人気の革です。
絶妙な風合いに浸る
深いブラックのブライドルレザーを観察すると、ちみつな繊維が見える透明感に気がつきます。
重厚でありながら、繊細。
丈夫でありながら、なめらかなタッチ。
もちろん、使うほどに光沢が強くなる経年変化まで楽しめます。
【革③】撥水加工されたクロムなめし牛革
そしてオレンジ(赤に近いですが、)の面は、クロム鞣(なめ)し牛革でした。
クロムなめし牛革の代名詞ともいえる、気品のある濃い赤の発色。
タンニンなめし牛革と違い、変色することなく長く風合いを楽しめます。
ちなみにこの革ですが、フッ素系樹脂を施す「スコッチガード加工」までされてます。
これにより、撥水効果と防汚効果まで。
もし濡れたり汚れても、乾いた布で拭けば良いだけ。
まさに汗だくになって働くビジネスマンにピッタリの実用的な革に仕上がっています。
匠の菊寄せ
上質なレザーに続き、キプリスならではの丁寧な作りをご紹介します。
たとえば「マネーフラップ(L)」では、表側の革の端を内側に返す「ヘリ返し」が使われてました。
このとき、コーナーの余った革の部分の伝統的な処理(通称:菊寄せ)に技術の差が出ます。
「マネーフラップ(L)」では華麗な菊寄せを確認↓
ちなみに、一般的な財布の菊寄せはこんな感じです↓
仕上がりには天と地の差があり、技術の差は歴然。
細部こそ死力
キプリスの財布はただ機能すれば良いという発想がありません。
伝統技法を活かし、「細部の美しさ」といった本物の付加価値が散りばめられているように感じました。
安価な海外製品があふれていますが、こういった気遣いに期待できるのも、日本製だからですね。
【デメリット】カラーバリエーションが少ない
ここまでレビューしてきたキプリスの「マネーフラップ(L)」。
薄さと使いやすさを両立させたキャッシュレス時代に至高の逸品に感じました。
ですが、唯一最大の欠点として、カラーバリエーションが少ないことが気になりましたね。
個人的には、ブラウン系やブラック系だけでまとめた色合いが欲しかったところ。財布の完成度が高いゆえに残念でした。
ちなみに、自分が購入した「ブラック×オレンジ」をふくめ、既存の3つの色合い自体は良かったと思います。
対策|お気に入りの色が無かったら
既存の3パターンのカラーから欲しいという方には問題にはならないでしょうが、
気に入った色が見当たらない方は、ぜひ老舗日本メーカーの「BAMBI(バンビ)」の「さとり natural キリコスター 薄型財布 HCK49」 をチェックしてみてください!↓
キプリスの「マネーフラップ(L)」と似た形状でありながら、別のカラーラインアップがあります。
》バンビ公式ショップで「さとり natural キリコスター 薄型財布 HCK49」をチェック【まとめ】実力派の仕上がり
わたしがCypris(キプリス)の「マネーフラップ(L)」を購入したきっかけですが、
もとは別の薄いコンパクト財布を使っていたところからはじまります。
その財布のデザインに完全に満足していたわけですが、唯一の不満点がお札を畳んで収納するところでした。
その分どうしても手間が増え、視認性もガタ下がり。
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【高級&超実力派】キプリスってどんなブランド?財布の評判と品質は?
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【買った場所】お得に購入
お札が使いやすいコンパクト財布を探求する中、キプリスの極薄財布「マネーフラップ(L)」を発見します。
キプリスの技術力の高さは知り合いの財布メーカーさんから聞いていたこともあり、即決でキプリスの公式オンラインショップから注文。
お得な情報
公式オンラインショップからの注文で、無料でラッピングやショップ袋もつきました!
ちなみに「購入」&「レビューの投稿」で、オリジナルのレザーケアクリームも無料でもらえます!
大満足の逸品
いざ届いて開封すると、外観はキプリスらしい大人向けのエレガントなインプレション。
「マネーフラップ(L)」の最大のセールスポイントは、お札を折り曲げずに真っ直ぐ収納できるところ。
加えて、小銭入れも広く、他の小さいだけのフラグメントケースとは一線を画す使いやすさでした。
薄さは妥協したくないものの、使いやすい財布が欲しいという方にはハマる財布です。
【類似品】ほかにオススメのコンパクト財布
実力派のキプリスらしい渾身の「マネーフラップ(L)」をレビューしました。
が、他の財布もチェックしておきたいという方に向け、最後にいくつか類似のコンパクト財布をご紹介します↓
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