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【レザーソムリエ直伝】革の種類・ランク・見分け方を画像つきで徹底解説

レザーアイテムを買いたいんだけど・・・

  • 「革ってどんな種類ランクがあるの?」
  • 「革の見分け方って?」

と疑問に思われた方へ、

本記事ではレザーソムリエの私(財布のJG)が、画像を使って革の種類と見分け方、そしてランクについて解説しました!

【はじめに】革の種類について

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「これから大切なレザーアイテムの購入を検討している。」

という方にとって、「じゃあどんな革の種類があるのか?」ってところに行き着きますよね。

実際、革の種類の違いでレザーアイテムの特性は全く別物になります。

悔いの無い選択のためにもしっかりと知識を入れておきたいところ。

革の種類は「動物」と「仕上げ」で分けて考えるべし

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そこでちょっと面倒ですが、革の種類でまず注意するべきなのが、どの「動物」の皮で、どんな「仕上げ(なめし、仕上げ、加工法)」をしたのか?ですね。

これがごっちゃになってしまうと、革の特徴がいまいちつかめません。

そしてこの記事では、「動物」の種類ごとに、その特徴と見分け方を解説しています。

(もし「仕上げ」の種類が知りたい方はこちらの↓記事をチェックしてみてくださいね!)

【レザーソムリエ直伝】革の種類を仕上げ別で解説!!

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基本は哺乳類動物の革

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ちなみに、この記事ではもっとも出回ってる哺乳類動物の革をご紹介しています。

動物といえば希少動物から得られる高級なエキゾチックレザーもあるのですが、記事が長くなり過ぎてしまうため、別記事にまとめました↓

【レザーソムリエ直伝】エキゾチックレザーの触り部分をゆる〜く解説!

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牛革

やはりレザーといえば最もポピュラーなのが牛革でしょう。ありとあらゆる革製品に使われています。

なぜか・・・?

それは安くて丈夫だからです。

もう少し詳しくいえば、食肉用の副産物として皮も得られるため、供給量が安定していること、牛一頭から大きな面積が得られること、そして強度耐久性に優れているためです。

カーフスキン

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ただし、牛革の最高級といわれるカーフレザーとなると、一気に価値が高まります。カーフレザーは、生後6ヶ月以内の子牛の革のことです。

薄くてきめ細かな銀面(革の毛穴がある表面)が特徴で、肌ざわりもさらりとしています。

「トラ」と呼ばれる線模様のナチュラルマークも多めでおしゃれです。この「トラ」とは、牛がまだ生きてた頃の可動部のたるみの皮部分。

私たち人間も関節部の可動部にシワができるのと同じですね!まだ生まれたばかりの子牛の場合、皮も薄いため、特にこの「トラ」が目立ちます。

生まれたばかりなのでキズも少なめなところも嬉しいポイント。どの革にすれば良いか全くわからない方は、とりあえずカーフがオススメですね。

キップスキン

そしてキップレザーは、生後6~24ヶ月以内の牛の革になります。カーフと比べ、皮自体が分厚くなり、銀面も荒め。

キズもまだ少ないほうです。

とはいえ、やはり美しくて強度も増しているので、非常に人気ですね。

ステアハイド

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最後にステアレザーが、生後2年以上の牡(おす)牛(去勢された)の革になります。

実は肉食用の牛は、生後3~6ヶ月ほどで去勢されてしまいます・・・その方がホルモンバランスも変わって性格が穏やかになり、肉質も柔らかくなるためですね。

革は食肉の副産物

人間の都合でかわいそうですが、私たちの食への欲深さもまた変えられない事実・・・手を合わせて「頂きます」という言葉の大切さを痛感します・・・

そしてステアは食肉用の牛革ということもあり、流通量も超豊富

一頭あたりから取れる面積もデカく、厚みと強度もあります

もちろん、牛が長く生きている分、キズはどうしても多めになりますね。

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このキズをオシャレとしてデザインの楽しみと捉えるアイテムもあれば、避けてキレイな部分だけを使うアイテムもあります。

こんな感じでレザーアイテムの楽しみ方が豊富なのも人気の理由でしょう。

ちなみに肩部分の革(ショルダー)がとくに柔らかく丈夫で人気です。(ここも「トラ」模様が多いですね。)

見分け方

成牛の革(ステア)は厚みのあるしっかりとした肌触り。触った感覚で銀面の繊維の荒さが分かるものもありますね。

一方の子牛(カーフ)は、人間の赤ちゃんと同じで、肌がとにかくきめ細かく肌触りもサラサラです。「トラ」模様も多いですね。

キップはこの両者の中間になります。

豚革

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豚肉に関しては、国産が国内需要のだいたい半分を満たしており、牛肉(約1/3)と比べて自給率は高めです。

となると、国内で皮から革へと鞣し加工される豚皮も国産のものがほとんど。特徴として、薄くて軽く摩耗にも強い

さらに豚は剛毛のため、表面には革の全層を貫通した独特の毛穴が見られます。この毛穴がバツグンの通気性を作り出します。

この摩耗の強さと通気性から、裏地によく使われます。これがミソで、通気性が良いからカビが生えにくく、着心地も快適になるんです。

見分け方

ハッキリとした毛穴模様が特徴ですね。革のなかでもかなり見分けやすい部類です。

馬革

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馬革ですが、毛穴数が少なく、銀面はなめらかです。ただし、放牧メインのためキズも多め

牛革より強度は低いけど柔軟なイメージです。

コートバン

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中でも有名な馬革といえば、やっぱりコードバンでしょうか。

馬のお尻の位置で、表皮の下層のコードバン層と呼ばれる密な繊維部分を加工したもの。

馬一頭から取れる面積も小さいため希少。その美しさから「革のダイヤモンド」と言われますね。

どうしても革面積が小さいため、靴や財布などの「魅せる」小物によく使用されています。

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輝くおしゃれなアイテムが最高にシックです。

見分け方

肌触りがとてもなめらかでスムーズ。光の反射による、ハッキリとした(輪郭は淡め)光沢が見えます。

羊革(シープ)

牛革、豚革、コードバンはとても特徴的な革でした。しかし、ここから説明する羊革、山羊革、そしてカンガルーは判別の難易度が一気に上がります!

では、説明していきます。

ラムスキン

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まずラムレザーですが、食肉用の子羊の革になります。繊維が細かく絡みは緩めで、薄くて柔らかい革になります。

繊維の絡みが緩いため空気を含み、防寒具に適します。強度もあるため、ライダースジャケットにラムレザーは使用されていますね。

ウールシープ

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一方で、毛を刈られる羊の革がウールシープ。

軽くて柔軟ですが、ラムレザーと比べて強度に劣ります

ムートンレザージャケットをイメージするとわかりやすいですね。

見分け方

主観的な表現になってしまうのですが、羊革の床面(裏側のざらざらしているところ)は線維(せんい)の絡まりがふんわりしているのが分かりやすい目印ですね。

山羊革(ゴート)

キッドスキン

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そして生後6ヶ月前後の子山羊の革がキッドです。

ラムレザーに似ていて柔らかく、薄さの割に丈夫だったりします。そしてより繊維組織も強く、ハリ(かたさ)が感じられます。

これは正直、あまり見かけたことがありません。

高級な靴なんかに使用されているらしいので、わたしがお金持ちになったら買って紹介しますね!笑

ゴートスキン

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大人の山羊の革がゴートレザーになります。ウールシープに似ていますね。

ふわふわしており、耐摩耗性に優れます。

とくに銀面の網目状模様の凹凸シボが目立ちます。

シボ感が目立つオシャレなライダースジャケットなんかはだいたいゴートですね。

見分け方

山羊と羊では、全く違う動物であるものの、おなじ偶蹄目(ぐうていもく)ウシ科ということで、革の特徴はかなり似ています。

キッドレザーの方がラムレザーよりハリがあります。

同じくゴートレザーの方がウールシープよりややハリがある印象を受けますね。

カンガルー

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気がついた方もいるかもしれませんが、これまで説明してきた哺乳類動物はすべて家畜でした。哺乳類の革で残すは、カンガルーと鹿の革になります。

この二つの動物は野生が中心のため、表皮にはキズが多くなります。これを念頭に入れるとわかりやすくなると思います。

まずカンガルーといえば、なぜか筋肉ムキムキでボクシングをしている印象ですよね!(笑)
(私たちはこのイメージをどこで植え付けられたのでしょうか・・・)

でもそのスポーティーでタフなイメージ通りで(笑)、カンガルーの革は薄く、軽く、強度もありますキズも多いため、加工してスポーツシューズに使用されがちです。

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見分け方

とくにキッドスキンに類似した印象です。

主観的な表現になってしまうが、目を凝らしてみると、キッドスキンは銀面の細かな模様が網目状に対し、カンガルーは不規則な縞模様(しまもよう)に見えますね。

鹿革

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つぎに鹿革(ディアスキン)ですが、鹿は基本的に家畜ではないため、キズが多めです。

レザー自体は「シュリンク加工したんじゃないか?」というくらいのシボ感があり、柔らかさもあります

キズを避けるため、表面の皮(銀面)を取り除いて使用されることも多い印象。

その柔らかさと繊維の細かさから、メガネ拭きなんかに使用されています。

見分け方

基本的には厚みがあり、優しくふっくらしていますね。

革のランク

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「できれば良いランクの革を使ったアイテムが欲しい!」

どうせお金を出してレザーアイテムを買う場合、このように考える人も多いでしょう。

当然ながら、私もそうです。

ただ、「良い車」と一言でいっても、ラグジュアリーさ・速さ・乗れる人数などで評価が変わってくるように、革のランクも「どういった革が自分が欲しいのか」で考えなければいきません。

柔らかい革のランク

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やはり人気の革といえば、肌触りがすごく良い「柔らかい革」です。この柔らかい革の上位にランクインするのが、

特に柔らかい革

  • カーフスキン(子牛)
  • ラムスキン(子羊)
  • ディアスキン(鹿革)
  • ゴートスキン(山羊)

このあたりが間違いないですね。

柔らかさに加えてキメ細かなタッチ感が欲しければカーフ

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そして軽くて柔らかいものであればラムスキンが良い選択肢ではないでしょうか。シボ感もある柔らかさであれば鹿革でしょうか。

さらにゴードなんかは床面(革の裏面)のふわふわ感と銀面(革の表面)のシボ感の両方が楽しめるため、幸福感も大きいですね。

このように、人気な柔らかい革ですが、そこにイマジネーションが加わると、より自分が欲しいレザーアイテムに出会えそうですね。

ポイント

おおまかな性質は変わらないですが、加工法によって特徴が変化するのも事実。

「こんなハズでは無かった・・・」と悔いを残したくなければ、店頭で確認したり、くわしい解説をチェックしておきましょう!

牛の年齢による革ランク

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さきほどは「柔らかい革」を動物別でご紹介しました。が、同じ動物の革でもランクが存在します。

たとえば同じ牛革でも、さきほどご紹介したように、カーフ、キップ、ステアがありました。

カーフのきめ細かなサラリとしたタッチが人気であり、その希少さからランクが高くなります。

子牛肉が人気のフランスやイタリアでカーフ皮が多く生産されることもあり、これらの地域の牛革が質も高いと言われがちですね。

等級付けランク

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また、流通量の多いステア(牡牛革)レザーですが、これにも実はランク付けがされています。

原皮もグレード付け

「え!?せっかく命を頂戴しているのに、皮まで評価されてしまうの!?」って感じですよね・・・残酷すぎます。

が、われわれが住むのは評価経済社会という残酷な世界。苦しみながら受け入れるしかありません。

いつまでも悲しんでいるわけにはいかないため、話を戻すと、たとえば同じステアの原皮でもランク付け(等級付け)されています。

牛が生きていた頃、柵にこすって皮にキズが付いたりします。ときには虫に刺されたり、よく動かす可動域にはシワが残ります。

わたしたち人間と同じように、牛の皮にも血筋があらわれます。(通称:ナチュラルマーク)

最終的に、牛が育った環境や個体差から、原皮のキズの量にも大きな差がつくんですね。

そして、このキズの量で等級付けがされていたりします。

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たとえば、革を生産する「J Hewit & Sons Ltd.」社なんかでは、原皮の端を除いた中心部にキズがなければ、「ファーストグレード」と評価

キズが多ければ多いほど、グレードは下がっていきます。

つまり、レザーアイテムを購入するときに、素材の表記を見て「牛革」とあっても、モノは全く違う場合があるんです。

某有名ブランドレザーなんかは、このグレードが低い牛皮をなめして生産していますが、ブランディングで勝利をおさめていると聞いたことがあります・・・

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じゃあ、「その某有名ブランドレザーのアイテムは良くないのか?」と言われれば、一概にそう言うのも難しい。

というのも、傷を隠すなめし技術で工夫したり、メーカーさんでキズを避けてうまく製品化しているためです。

まあ総じて言えるのが、有名レザーブランドほどこの等級が高いレザーを使用する傾向にあるということですね。

ポイント

有名レザーブランドほど商品も売れ、問屋さんとのコネも豊富なため、当然ながら良い革が供給されるわけです。

その分アイテムの値段も高かったりするのですが、こういった背景がわかるとモノの価値が見えてきますよね。

ハイランク|エキゾチックレザー

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車にはフェラーリのように、めずらしい流線形デザインでパワフルなエンジンを積んだモノが存在しますよね。

別次元のハイランク品です。

もちろんレザーにもこういったハイランクのものが存在します。

それが「エキゾチックレザー」。(詳しくは別記事で紹介しています↓)

【レザーソムリエ直伝】エキゾチックレザーの触り部分をゆる〜く解説!

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ワニといった爬虫類動物などの革で、希少価値が高く(牛革の数十倍の値段)、デザインもビューティフル。

エルメス・ヴィトン・シャネル・グッチといった4大ハイブランドもこぞって使っているラグジュアリレザーになります(シャネルは最近つかうのをやめましたが、)

まあ、こうは言ったものの、
私的にはこのウロコ感がいかにも生物感が強くて・・・まだトライする機会は無さそうですね・・・スミマセン(汗)

【まとめ】革は相棒を探す旅

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さて、この記事ではポピュラーな動物のレザーの特徴と見分け方、そして革のランクについてご紹介しました。

革は動物によって全く違うので、まずは手にとって色々と試してみるのがオススメですね。

不思議なもので、レザーアイテムは使っているうちに愛着がわいたり、また趣向も変わったりするものです。

なので、このブログでよく言ってることですが、一発で一番好きなものを決めようとせず、よりベターな選択を心がけると精神的に気楽に探せますね。

一点補足として、革の種類ごとの見分け方を紹介しましたが、仕上げによって全く判断がつかなくなるものも多いです。

まあ、プロでもぶっちゃけ分からないものも多いらしいです(笑)

なので失敗を避けて目的の革アイテムを手に入れたい場合は、しっかりと商品説明を読んだり、店員さんに確認すると安心です。

【人気ブランドから厳選】コンパクト財布おすすめ16選【渾身】

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(仕上げによる特徴や革ならではの良さについては他の記事で書いているので、気になる方は見てください!↓)

【レザーソムリエ直伝】革の種類を仕上げ別で解説!!

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【革の特性】レザーの何がいいの!?特徴と9つのメリットを徹底解説!

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