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【革の特性】レザーの何がいいの!?特徴と9つのメリットを徹底解説!

財布、バッグ、ベルト、ジャケット、そして靴など、レザー製品は日常のありとあらゆるところに溢れています。

ところが、レザーって結局なにがいいの?見た目?使用感?と疑問を持ったことはありませんか?

わたし(財布のJG)は過去に財布の販売経験があります。

自分も当初はレザーの良さが理解できていませんでした。また、意外にも説明は難しいものだと気がつきました。

しかし、レザーについて学び、そして使用を重ねると、レザーに対する見る目が急変します。

ゆっくり、だが確実に好影響を及ぼすレザーの良さは天然物ゆえ。

無機質な金属やプラスチックに囲まれた閉塞感ある時代に、あなたに新たな癒しをもたらすでしょう。

本記事ではそんなレザーの特徴について可能な限り面白く解説します!

レザーのメリット

人は原始時代より革と過ごしてきました。

が、文明の進歩により、今ではたくさんの化学繊維が普及しています。

それでもなお、根強い人気を革製品は誇ります。

これはなぜでしょうか?

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答えはもちろん、ひとえにレザーならではの「明確な良さ」があるからです。

具体的に説明するため、もっとも大量に市場に出回っており、革らしさが伝わりやすいステア(成牛)の植物タンニン鞣しレザー(通称:ヌメ革)を例にとって解説します。


【特性1】天然ものの唯一無二の美しさ

レザーの楽しみ方は、購入を検討する段階からはじまっています。

その楽しみ方が「見た目」

本革の表面(銀面)は上質で美しく、深い色合いです。

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どこかあたたかく、懐かしさや親しみすら覚える人もいるでしょう。

心の中に”スッ"と入り込んでくる新近感ある美しさがレザーの良さと言えます。

また、レザー製品はPCやスマホといった硬くて無機質な製品とは異なります。

レザーは生き物の皮から出来上がっているため、同じ形状の製品でも一つ一つ風合いが変わるのです。

もっとも好みの風合いを選ぶ楽しさもレザー製品ならではといえます。


【特性2】心地よい肌ざわり

レザーは美しいだけでなく、心地よい肌触りも堪能できます。

なぜでしょうか?

一言でいえば、人間の肌と似ているからでしょう。

革の表面(銀面)を拡大すると、毛穴の跡の小さな凹凸があります。人の肌と全く同じ。

そう、革は牛・羊・豚など種類によりますが、人と似た肌の構造を持っているのです。

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また、革の主成分はコラーゲンというタンパク質です。コラーゲンは肌美容に欠かせない成分で有名ですよね。

実は手術に使用される縫い糸もコラーゲン製。肌と同質のものであるため、拒絶反応が起きないのです。

レザーを触ると心地よいのは、科学的な根拠に基づいた「感覚」であることがわかります。

ちなみにわたしは金属アレルギーのため、レザーバンドの時計を使用しています(笑)

ポイント

皮を素材の革へと「鞣す(なめす)」際、塩基性硫酸クロムが使用されているクロム鞣しレザーは、金属アレルギーを引き起こす場合があります。

デリケートな方は十分に確認してから購入することをオススメします。


【特性3】匂いも癒しへ

気に入った見た目と肌触りの商品があれば、さらに匂いを確認するのも良いでしょう。

原皮を素材の革へと「鞣す(なめす)」際、なめし剤が使用されます。また、その後は染料・顔料・仕上げ剤も使用。

これらの匂いの多くは控えめで、香りが良いものがほとんどですが、やはり好みは別れます。

疲れたときなんかにふとした瞬間の匂いは気になるもの。

嗅覚は喜怒哀楽にも直結しているため、できれば自分が癒される香りを選びたいですね。


【特性4】ユーザーにフィットしていく

気に入ったレザーが決まり、機能性も満足したところでいざアイテムを購入です。

手に入った製品を眺め、改めて良さを再確認するのも醍醐味。

そして使ってみます。テンションが上がる瞬間。

「うむ!満足!」

買った当初はわずかな違和感も

しかし、

例えば財布であれば、カードを入れるときのフィット感、ポケットに入れたときの角張った感じ、これらは最初わずかに違和感を感じるかもしれません。

「あれ?もっと自分に合う商品があったか?」

心の片隅で「失敗か・・・」の一声が漏れそうになります。

でも大丈夫です!

使い続けることで馴染む

まずは使い続けてみましょう。楽しい日も苦しい日もそのレザーアイテムと共に過ごします。

するとどうでしょうか?

気がつけばレザーは柔らかくなり、カードの出し入れ、ポケットに入れた感覚、これらの違和感は消え、生活に溶け込んでいることに気がつきます。

レザー特有の適度な弾性や可塑性が生きてきたのです。

「革はなじむ」

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レザーがいつの間にかフィットしている感覚は成長に似ているかもしれません。

以前はできなかった問題や仕事がいつの間にか出来ている感覚に近いといえるでしょう。

気が付いたときは、レザーを「自分のモノ」にした瞬間です。


【特性5】愛着ある風合いへと変化

しかし、レザーを長く使用するメリットはこれだけでは終わりません。加えてビッグサプライズが用意されています。

紫外線や酸素と触れることで革や加脂剤が酸化し、変色していきます。革の繊維から表面へ油分も滲み出ます。

すると、レザーの風合いは当初には見られなかった光沢感のある熟した味わいへと変化します。

味わい深い色合いとツヤは、共に過ごした時間をあらわし、風情ある良さを演出。

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引用:土屋鞄製造所

自分だけにフィットしていき、色合いも変化しながら、あなた「だけ」のレザー製品が完成しました。

これが「エイジング」「経年変化」と呼ばれるものです。

PCやスマホは買ってから傷が増え、電池の持ちも悪くなっていきます。テンションは下がる一方。

レザー製品はその逆といえるでしょう。

昨今の無機質な製品が身の周りを取り巻く中、有機的なレザー製品は一味違う喜びをあなたに届けます。


【特性6】長年ともに過ごせる丈夫さ

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さらに、レザーの魅力は長年使える丈夫さ。

革は銀面と呼ばれる上層と内側の網状層(もうじょうそう)から構成されています。網状層は緻密なコラーゲン繊維が織り合わされた構造をとっており、非常に丈夫です。

永きにわたってあなたと共に過ごしてくれるのがレザー製品なのです。

体験談

補足ですが、本革なら切り傷が入っても強靭な網状層が持ちこたえるため、作業手袋には本革が使用されます。

わたしも海上プラント施設で働いた経験があるのですが、安全靴の素材は牛クロムレザーでした。

ハイテク時代の今になっても安全性や採算を突き詰めると、本革は手放せないことが分かります。


【特性7】ジャケットは火災時も身を守る

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レザーアイテムを購入し、使用する中での喜びが多少なりともお分かり頂けたかと思います。

ここからは、さらなるレザーの利点について解説します。

実は本革は非常に燃えにくいという側面もあります。

これは革の表面が焦げても炭化層ができあがり、酸素の供給が絶たれることで熱の浸透も遅くなるためです。

本革のジャケットや靴は万が一の火災時にも強いといえるでしょう。

昔の消防士用の上着に革製のものがありました。

ポイント

ただし、消防士用の上着に関しては、今では高い耐熱性を誇るアラミド繊維が主流となっていますね。

(アラミド繊維:1960年代にアメリカの科学メーカーデュポン社によって開発された合繊繊維)


【特性8】革の衣類は冬暖かくて、夏涼しい

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「そういえば、レザーの衣類っていつでも着れるじゃん」

このように体感したことがある人もいるのではないでしょうか?

革を構成する成分のコラーゲン繊維は微細な隙間が多く、湿気の吸い取りと放出効果があります。

したがって、革を湿度の高い外気中におくと水分を吸収し、湿度が下がると逆に放出します。

つまり、革は生き物のように呼吸し、温度調節もしてくれるのです。

「革は呼吸する」

といわれるのはこのためですね。

本革の衣類は、ものによってオールシーズン着られるのもこの特性をいかしているといえるでしょう。


【特性9】靴であれば水虫も治る

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ところで湿度の高い外気と低い外気を革で仕切るとします。すると、革は湿度の高い外気から水分を吸収し、低湿側の革表面で水分を蒸発により放出します。

これも「革の呼吸」の特性です。

この特性は靴に活かせます。

靴はムレにくいため、湿度が高まると水虫菌が暴れ出します。悩んでいる人も多いでしょう。

そんな時は先ほど紹介した本革の「革の呼吸」を利用して水分を外に逃がすと良いでしょう。水虫に悩まされる人には合成靴より本革靴がオススメな理由です。


レザーのデメリット

ここまでレザーの良さについて存分に紹介させていただきました。

メリットがかなり多いことが理解できたかと思います。

ただし、この世に完璧なものが存在しないのもまた事実。

ここからはレザーのデメリットについて説明します。


大雨に注意

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レザーの最大の弱点の一つ。

レザーは水分を吸収・放出する一方で、本質的には水に弱いという特徴があります。

水に濡れることでシミになり、劣化が進んでしまいます。

対策として雨が予想される日は防水スプレーの使用が良いでしょう。

そしていざ濡れてしまった場合、シミになる前にすぐにティッシュで拭き取ります。


まれにお手入れが必要

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引用:土屋鞄製造所

革が水分に弱いのは先ほどの説明のとおりですが、水分(多湿)に加え、よごれ(栄養)と高温が加わることでカビも繁殖します。

そのためレザー製品が汚れた場合、汚れに応じてブラシやクリーナーでキレイに掃除する必要があります。

長期の保管には乾燥剤を入れて除湿される密閉空間をつくり、高温を避けることが大切です。

カビが生えた場合はカビ専用ミストを柔らかい布にとって拭き取ります。


【まとめ】レザーは自然からのギフト

レザーは原始時代から今にかけて長い間使用されてきました。

レザー製品がどこか親近感が湧きやすく、いつの時代も人気な理由はその「良さ」が遺伝子レベルで私たちに記憶されているからかもしれません。

その「良さ」はつまるところ自然素材ゆえの特性でした。思えば「木製食器」や「綿100%の服」など、天然素材には人間に寄り添った明確な「良さ」があります。

人間には自然のものこそ「合っている」ということでしょうか。

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せっかく一度っきりの人生。先祖代々みんなが愛用してきたレザーというものを味わうのも一興です。

こだわりのレザーアイテムを一つでも持てば、本物の経年変化の良さに気が付くでしょう。

デメリットとして、まれにお手入れも必要ですが、その面倒な行為も愛着へと繋がってしまいます。弱点さえもレザーの魅力なのだから本当に良いものです。

少しでも興味を持った方がいましたら、ぜひ本革の商品を購入してみてください。 きっとそれは特別なレザーライフになるでしょう。

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