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【土屋鞄製造所】歴史を紐解きつつ、高い評判の財布を紹介!【解説】

日本を代表するレザーブランドは?

と聞かれたとき、「土屋鞄製造所」を挙げる方も多いのではないでしょうか?

高いデザインセンスと品質の良さで有名です。

が、ブランドの成り立ちについて知ってる人は意外にも少ないのではないでしょうか?

わたし(財布のJG)は財布の販売をしていたのですが、土屋鞄製造所の製品のクオリティーの高さから多くのことを学びました。

そこで、本記事では土屋鞄についてまとめました。

疑問

  • 土屋鞄は鞄ブランドみたいだけど、どんな財布があるの?
  • 人気ってことは値段も高めなのかな?
  • 土屋鞄の口コミは?
  • 土屋鞄の商品の品質は?
  • そもそも土屋鞄の歴史とは?

では、さっそくの回答です!↓

スマートカジュアルにぴったりの商品が多数

ランドセルや鞄メーカーとして有名な土屋鞄ですが、財布も絶大な人気を誇ります。

まずは土屋鞄のコンパクト財布を4つほどピックアップ

人気な理由がわかると同時に、具体的なイメージもつかめます。


ディアリオ・ハンディLファスナー (14,300円)

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人気のシンプルなL字ファスナータイプです。

細部まで丁寧な仕上げが見られ、トレンドに左右されない土屋鞄ならではのシンプルなデザイン。(レビュー記事)

ディアリオ ハンディLファスナー


ウルバーノ・コンパクトコインパース (25,300円)

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イタリアのバケッタ・ミリングレザーを使用しており、置いてあるだけで高級感が伝わってきます。

コンパクト財布でありながら、現金も取り出しやすいのが嬉しい逸品。(レビュー記事)

ウルバーノ コンパクトコインパース


ウルバーノ・ジップカードケース (17,600円)

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コンパクト財布で人気のファスナーとカードポケットから構成されるフラグメントケースタイプです。

ジャケットの内ポケットやワイシャツの胸ポケットに収まる薄さと小ささが魅力的。(レビュー記事)

ウルバーノ ジップカードケース


ヴァイノ・スマートウォレット (29,700円)

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厚みが3.1cmとやや厚めのコンパクト財布。しかし、見た目は落ち着いていてスタイリッシュ。

高い収納力と使いやすさが嬉しいコンパクト財布です。

ヴァイノ スマートウォレット


このように土屋鞄の財布はどれもシンプルかつ機能的で魅力にあふれます。

デザインも「大人のスマートさ」と「上品なオシャレ感」を両立させています。

この絶妙なバランス感は他のブランドではなかなか出せないでしょう。

何より土屋鞄の製品であることを忘れてはいけません。品質に絶対の信頼が置けます。


購買意欲を駆り立てる

こうやってじっくり見ると、購買意欲が自然と湧き出てきてしまった方もいるのではないでしょうか?

わたしが言うのもなんですが、はっきり言って無理もありません。

素晴らしいアイテムばかりです。

かく言うわたしも土屋鞄の財布をいくつも買ってしまってます(笑)

時間を超えて、愛されるものを【土屋鞄製造所】


コンパクト財布の価格帯は7,150円~38,500円

良い製品を見たあと、必ず生じる疑問がわたしたちにはあります。

「お高いんでしょ?」

そう、値段が私たちにはとっては重要なのです。

単純比較ならやや高めだが・・・

土屋鞄は全て自社工房の国産財布です。

そのため、平均的なコンパクト財布と比べるとやや高めの価格帯だといえるでしょう。

しかし、体感としてそこまで高い印象を受けません。

ポイント

  1. 7,150円の超お得なアイテムもあること
  2. 使用しているレザーと仕上げのクオリティ
  3. 商品の背景にあるブランドのストーリー


1.超お得なアイテム

それでは順を追って説明します。

まず、一つ目。

激安7,150円のコンパクト財布がこちら、ナチューラ ヌメ革Lファスナー。

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無駄が一切ないシンプルなL字ファスナータイプ。

上質なヌメ革の経年変化が楽しめるこの財布が、こんな値段で買えてしまうのです。

他の財布ブランドは涙目でしょう。

完全なルール違反です。

ナチューラ ヌメ革Lファスナー


2.レザーのクオリティー

そして二つ目。土屋鞄製造所が使用しているレザー素材には定評があります。

レザーのグレード

そもそもレザーは原皮の状態で傷の量などから状態が分類されています。

土屋鞄製造所は、そのなかでもベストのレザーが供給されていると聞いています。

これは、わたしが実際に財布を発注していた財布メーカーさんから伺ったお話。

昔から実績や繋がりをもつ有名ブランドならではの強みでしょう。

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引用:土屋鞄

さらに土屋鞄のものづくりは手間暇がかけられており、仕上げの良さに関しても業界では超有名。

つまり高品質のジャパンブランドの商品がこの価格帯で購入可能なのです。


3.ブランドストーリー

最後の三つ目です。土屋鞄の商品はただ「物」を売っているわけではないことがポイントだと感じてます。

商品の背景にあるブランドストーリーが特別なのです。

土屋鞄はたった一人の人間が立ち上げ、時代を経てここまでポピュラーになりました。

その背景を知ると、値段なんて関係なく欲しくなります。(この土屋鞄の歴史については後ほど説明します!)

時間を超えて、愛されるものを【土屋鞄製造所】


【評判】SNSでの人気と口コミから見える品質

ここまで素晴らしい商品をお手頃な価格で購入できることがご理解いただけたかと思います。

しかし、土屋鞄はSNSで得た良い評判を追い風にしながら急成長を遂げたことをまだ説明しておりませんでした。

もともと2000年ごろまで、土屋鞄は決して大きくない工房の一つでした。

それが今では社員を600名以上を抱え、海外進出も果たすビッグブランドに成長しています。

どこより早くSNSを活用

この様な急成長を遂げた要因の一つに積極的なSNS運用が挙げられます。

SNSが国内で普及しはじめた頃から、土屋鞄は積極的にPR活動を展開しました。

土屋鞄のインスタグラムでのおしゃれな投稿は、サービス運営社CEOのケビン・シストロム氏が名指しで絶賛したほどです。

それから海外ブランドまで手法を真似るようになっています。

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現在フォロワー数はなんと10万人を超えています。非常にファンが多く、評判も良いことが伺えます。


品質重視ゆえの悪い口コミ

ちなみに口コミの悪い評判として、「ランドセルの重量が他社と比べてわずかに重い」という意見が目立っています。

土屋鞄は6年間、飽きのこない、そして使い倒せるランドセルを作ることに重きを置いています。他社の「軽量重視」より「シンプルで丈夫さ重視」のモノづくりの結果でしょう。

確かに財布に関しても土屋鞄は丈夫なつくりです。ただし財布はランドセルと違い、素材も小さいため、特別重くはなりません。

土屋鞄の財布は堅実な作りに定評があり、丈夫で長く使いたい人にオススメと言えるでしょう。

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土屋鞄製造所とは

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「土屋鞄すごく良いじゃん!」と思っていただけた方も

ここからいよいよ土屋鞄の成り立ちについて解説します。

その前に、急いでいる方のために要約しました。

土屋鞄製造所とは

土屋國男(つちやくにお)氏が1965年に設立した日本を代表するレザーブランド。いつまでも飽きのこないスマートなデザインでありながら、丈夫な作り。

創業者の暖かい人柄の影響か、アイテムにはどこか熱い想いと温もりが感じられます

2015年に話題となったおしゃれな大人用ランドセルは海外セレブリティも愛用。海外進出も果たし、日本の革アイテム作りのあり方を会社全体で提案しています。

2018年より代表取締役社長は土屋國男氏の長男の土屋成範(つちやまさのり)氏が務めています。


土屋鞄製造所のはじまり

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ロゴには革職人の象徴となる革包丁。(ちなみに以前のロゴは「鞄工房土屋」や鞄のマークでした)

土屋鞄製造所の設立者は土屋國男(つちやくにお)氏です。

1938年生まれで出身地は岐阜県になります。1953年、中学卒業後に同級生に誘われて上京しました。

そして学生鞄やランドセルを製造する康和鞄製造所に入社しています。

朝の8時から夜の10時まで仕事をする環境に最初はびっくりしたそうです。

時代は昭和

当時はブラック企業という概念が無かった時代です。

高度経済成長期、若い昭和の男たちの働くことへの情熱が伝わってきますね。

わたしなら即ドロップアウトしている感じがします(苦笑&汗)


資材担当として下積み十年

土屋氏はそんな過酷な環境のなか、ランドセル作りの資材を集める資材担当者として10年間鞄作りに携わっています。

一枚の革でも部位によって伸びやシワが異なるため、どの部分のパーツにどこの革が適しているかを頭に叩き込む日々だったそうです。

中学を卒業していきなりハード過ぎる仕事をこなす昭和のエピソードです。

小学生が6年間つかえる丈夫なランドセルが出来上がる理由がよくわかりますね。

tsuchiya-kaban-seizousho-leather-diario-handy-L-fastner


独立を決意

ところで、就職した会社の先輩たちの多くは独立していったそうなんです。

そんな後ろ姿に憧れ、土屋氏自身も長年携わったランドセル作りで独立を決意します。

見て覚えろという業界の中、親方の親戚のランドセル職人のもとで一年間先輩の作業を見て必死に修行を積みます。

キャリアの大半は資材担当として過ごしており、職人としてランドセル作りを開始したのは26歳と比較的遅かったことがわかります。

それでも「諦める」という選択肢なんてなかったのでしょう。生き様にしびれます。


土屋鞄製造所の立ち上げ

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引用:土屋鞄

そこから1965年、ようやく土屋鞄製造所を28歳のときに創業し、レガシーがはじまっていきました。

と、思いきや、最初は苦労の連続だったそうです。

今でこそ飛ぶ鳥を落とす勢いの土屋鞄製造所ですが、当時はわずか11坪の小さなランドセル製造工房がはじまりです。

加えて、ランドセルを自分で作ってみるものの、経験不足で悪戦苦闘の日々でした。


土屋鞄が軌道に乗るまで

見て知ってはいたミシン作業も、実際には経験と感覚の手仕事の世界で苦労の日々。

一年近く、たった一人でランドセル作りを勉強し、その後少しずつ仕事を手伝ってくれる人が増えていったそうです。

時代は昭和2

今の時代のように親切に教わる教育環境もなく、とにかく見て盗んで、一人で苦しんで習得する時代です。

土屋氏は強靭な精神力と体力で突き進む、昭和スピリットばりばりのタフガイであることが容易に想像できますね。


タフガイ・エピソード

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引用:土屋鞄

タフガイであることを示すエピソードとして、ミシンの直し方を自前で出来るようになった話があります。

ミシンが壊れるとミシン屋さんが来るまで仕事にならないため、自分で修理できるようにミシン屋さんにどこを見ればいいのか必死に聞きながら覚えたそうです。

わたしならミシンが壊れたことを「いっやぁ〜壊れたんなら仕方ないっしょ!」って言い訳しそうです(汗)

ブランドを生み出す人は根本的なスピリットが違うことを思い知らされました。


技術の探求

独立して4年が経ち、ようやく工房は軌道に乗りはじめます。

ちょうどそのころ、前社の親方からの薦めで、「日本かばん協会」主催の技術創作コンクールに自身のランドセルを出展しています。

そこで目にしたほかの人の作品のレベルの高さに感銘を受けたそうです。

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入選している先輩の作品を必死になって研究し、良いと思う部分を真似していきます。

しかし、真似するにも技術の世界。簡単には真似できない部分もあり、試行錯誤を繰り返していきました。

そして二回目の出展で見事入選。

3回目には優選、さらに4回目には2位となり、「全国百貨店協会会長特別デザイン賞」、「経済産業省局長賞」など、数々の賞を受賞するまで腕を磨きあげました。


土屋鞄の急成長

2000年代に入ってから土屋鞄は怒涛の快進撃をはじめます。

ランドセルを買いに来た家族のために、大人用の鞄の製造を開始したのもこのころです。さらにネット通販にも積極的に取り組みはじめます。

土屋鞄の強みとして、企画・製造・販促・広報活動・販売・修理対応まで、社内一貫体制にありました。

また、土屋鞄は他社の製品を請け負うOEMも行っていなかったため、社内全体で一貫したブランディング戦略や商品開発にも取り組めたのです。


あの大人用ランドセル誕生

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そんな体制の中、世間でも注目を浴びたあの製品が誕生します。それが2015年に話題となった大人用のランドセル。

職人とデザイナーがお互いの垣根を超えてつくりあげており、なんとも土屋鞄らしいシンプルな鞄に仕上がっています。

ランドセルの機能美はそのままに、大人が使えるスタイリッシュなシルエットは最高におしゃれです。

ランドセルのココが凄い

ランドセルは荷物の重心を腰よりも高い位置で背負えるように設計されており、持ち運びに特化した鞄です。

となると、通勤のときに長い距離を歩いている方の場合、ランドセルの使用で疲れが和らぎそうですね!

OTONA RANDSEL


SNS運営もすごい

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土屋鞄の凄みはこの大人用ランドセルの開発に止まりません。

InstagramやFacebookといったSNSで製品をアピールするマーケティング力も飛び抜けています

驚くことに、これらもほとんど社員で運営しています。

暮らしの中で共感を呼ぶ投稿を積み重ねていくことで、自然と信頼が積み上がっていったそうです。

ポイント

SNSにうとい私だが、土屋鞄のアカウントをフォローしたらドヤ顔できそうです(笑)

何ならフォロワーさんの増やし方を教えて欲しいですね!(ゲス笑)


心地よい売り場

もちろん、土屋鞄の戦略は製品やSNSだけでなく、店舗にも受け継がれています。

実際に行けばわかるのですが、店頭はその空間にいるだけ温かみが感じられます。

そしてここでもまた衝撃的な事実です。

一般的な会社の販売スタッフのように、土屋鞄ではノルマがないのです。

お客さんをおもてなしできる空間を目指す中で、結果的に売り上げが達成されているそうです。

感想

店員さんに勧められると断るのも一苦労のため、わたしはセレクトショップが苦手です。

そんな私でも、土屋鞄の実店舗は過ごしやすい場所に感じていました。

何故かは分からなかったのですが、とにかく気を張らずに過ごせるのです。

この背景には、お客さんをもてなすことを大切にする会社の方針があったことを知り、ようやく疑問が解けました。


今後は海外展開も加速

以上のように、

社員全員が一体となったブランディング戦略の積み重ねにより、土屋鞄はこの15年間で急成長しました。

最近では若手の採用と育成にも力を入れ、台湾や香港にも店舗の進出を果たしています。

いよいよ世界に飛び出すときですね!これからも土屋鞄から目が離せません!


【買える場所】全国に実店舗と公式ネットショップ

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ここまで読んで、「土屋鞄の製品が欲しい!」という方もいるかと思います。

実店舗ですが、日本三大都市を中心に展開しています。

ちなみに本店東京都足立区西新井に位置。西新井大師西駅から徒歩数分のところにあり、実際にランドセルを製造している工房を見ることができます。

見ているだけで楽しいですよ!近くにお住まいの方は、ぜひ一度足を運んでみてください!


公式オンラインショップ

近くに店舗がない人や忙しい人には公式オンラインショップがあります↓

時間を超えて、愛されるものを【土屋鞄製造所】

サイトの写真はどれも綺麗で、ただ眺めて楽しむのも一興です!


【まとめ】土屋鞄の魅力、それは製品に宿る温もり

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引用:土屋鞄

ここまで読んでお分かり頂けたと思うのですが、土屋鞄はいま勢いのあるブランドです。

手に取るとわかりますが、土屋鞄が生み出す商品は品がよくシンプルで温かいですね。

最近のどこかドライで疲れる日本社会の雰囲気とは正反対の温もりが感じられます。

ブランディングの武器にもなっているこの「暖かい雰囲気」こそ、土屋鞄の真骨頂だと私は感じました。


創業者が生み出す雰囲気

そして土屋鞄の「暖かい雰囲気」は、創設者の土屋國男氏が作り出しているのでしょう。

社員からは「お父さん」と呼ばれ慕われているそうです。

物腰はどこまでも柔らかく、それでいて経験による言葉に重みがあり、溢れる想いを持つ方のようです。

(ちなみに今でも本店の工房や店舗にお見えになるそうです)


やっぱり土屋鞄は特別

大変な苦労を積み上げた土屋國男氏の功績と歴史、社内全体で取り組むブランディング、そして真摯なものづくり。

これら全てが揃っているからこその「土屋鞄製造所」です。

どこにも真似できないからこそ、本当に価値があるのでしょう。

日々に寄り添う革アイテム【土屋鞄製造所】

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